麻雀には王牌(ワンパイ)といわれる牌があります。
ワンパイといってもどんな牌のことだか、いまいちピンと来ていない人もいると思います。
麻雀では牌山すべてをツモれるわけではなく、最後の14枚は必ず残さなければいけないルールになっています。
この、ツモることのできない14枚の牌のことを、「王牌(ワンパイ)」というんですね。
この王牌(ワンパイ)には表になっているドラ表示牌も含まれています。
なので王牌(ワンパイ)についてはちゃんと覚えておかないと、カンをしてリンシャン牌をツモるときや新しいドラを開けるとき、また一番最後の牌をツモるときも困ってしまうんですね。
この王牌(ワンパイ)は、ゲームの麻雀だとCPUが自動的に設定してくれるので滞りなく進めることができるのですが、手積みの麻雀では王牌を自分で作ってから対局が始まるので、王牌についてよく理解しておく必要があるんですね。
それではこの王牌(ワンパイ)という牌はどんな牌なのでしょうか。
また、王牌(ワンパイ)にはどんな雑学があるのでしょうか。
こちらは約8分の解説動画となっています。↓↓↓
リンシャン牌を下に下ろすのはなぜ?
麻雀で対局が開始すると、まず配牌をおこないますよね。
そのときにドラ表示牌をめくるわけですが、このとき左側のリンシャン牌を下に下ろします。
どうしてそのようなことをするのかというと、左端の牌は誰かの指などに触れてこぼれ落ちることがあるからなのです。
牌が見えてしまうと、それが不正につながったり、それをツモる人が不利益を被ることがあります。
ですから、リンシャン牌をあらかじめ下に置いておくことで、こぼれ落ちてうっかり見えてしまうことがないようにするんですね。
ちなみに、うっかり牌に触れて牌を崩してしまうと、罰則が科せられることがあります。
牌を修復できないほど大きく崩してしまった場合は、チョンボとして満貫払いになります。
そして、牌を崩してしまったけれど続行可能な場合は、あがり放棄または供託(きょうたく)の罰則が科せられることがあります。
さらに今回のようなリンシャン牌1つだけをこぼしてしまった場合では、供託の罰則になることがあります。
この供託というのは軽微なチョンボに対して適用される罰則で、供託になった人は場に1,000点棒を出さなければなりません。
このような罰則を避けるために、リンシャン牌を下に下ろすようにしているわけです。
このリンシャン牌を下に下ろすという行為は麻雀のマナーの一つです。
なので気持ちよく麻雀を打つためにも、相手に配慮したこのようなマナーを忘れないように心掛けたいですね。
王牌の「王」の意味は?14枚の理由って?
スポンサーリンク
そして、王牌にはなぜ「王」の字が使われているのか気になりますよね。
それは、王牌が王(神様)のために残された牌だからだといわれています。
麻雀というゲームは対局者4人のほかに神様がいるゲームなんですね。
なのでその神様の手牌として14枚の牌を残したものが王牌ということです。
確かに14枚の牌があればあがりの枚数にはぴったりですよね。
私たちが14枚の牌で手牌を作り麻雀を楽しむのと同じように、神様も毎局14枚の牌で麻雀を楽しんでいるといえるのかもしれませんね。
また、王牌を最後まで誰も見ることができないという理由も、神様の手牌だからということならば、納得できますよね。
王牌は神様が扱うとても神聖な牌だということがわかりますね。
王牌に関する珍しいあがり役
王牌はカンやリンシャン牌と関係がありますが、これと関わるあがり役がいくつかあります。
リンシャンカイホー(嶺上開花)は王牌の代表的な役
リンシャンカイホーはカンをして王牌のリンシャン牌であがったときに1翻が付く役です。
リンシャンカイホーをあがるには、カンをする時点でテンパイしている必要がありますね。
ちなみに、この役はアンカンでもミンカンでも加カンでも成立することとなっています。
チャンカンには面白い雑学がいっぱいある!
チャンカンは、相手の加カンした牌がロン牌だったときにあがれる役のことです。
一般的な、捨てた牌でのロンと違っているので、チャンカンは特殊なあがりの一つなんですね。
このチャンカンがおこなわれた場合は、そのカンは不成立となりカンドラは発生しません。
またリーチの1巡以内であれば「一発」が認められ、スーカンツと重なった場合ではこのチャンカンの方が優先されます。
ほかにもチャンカンを見逃した場合は、あがり牌の見逃しとされるため、フリテンが適用されることになります。
国士無双はアンカンでもロンあがりができる?
国士無双に限ってはアンカンした牌でもロンあがりができるというローカルルールがあります。
あまり見かけない役ですが、これも特殊なあがり方の一つですね。
ウーピンカイホ―(五筒開花)は嶺上開花の特別版
ウーピンカイホ―は、リンシャンカイホーを、であがった場合に、特別なあがりとするものです。
この役はローカル役の一つで、満貫にしたり跳満にする場合があります。
カン振り(カンぶり)はよく知られたローカル役
カン振りはリンシャンロンともいわれる役で、カンをして捨てた牌でロンするあがりのことです。
このカン振りはよく知られたローカル役の一つですが、一般のルールでは役無しとされることが多いので注意しましょう。
まとめ
ここでは、王牌についての雑学を解説しました。
<王牌について>
・リンシャン牌を下に下ろすのはなぜ?
・王牌の「王」の意味とは?14枚の理由って?
・王牌に関するあがり役とは
王牌には面白い雑学がたくさんありますから、これを麻雀仲間と語り合うことも楽しいですよね。