麻雀は最後の最後まで諦めてはいけません。
でも「あれ、ここで終わり?」と思ったことはありませんか?
そうです。
麻雀では牌山の最期の1牌までツモることはできず、ワンパイ(王牌)といういくつかの牌を残したまま終了となります。
そこでここでは、そのワンパイについてまとめてみようと思います。
ワンパイ(王牌)は牌山の最後の14枚のことです。
麻雀では牌山の最後までツモるのではなくて、最後の14牌を残して終了となります。
麻雀では4人誰もがツモることができない牌があるということですね。
ですから麻雀のツモというのは、最後にはどんな牌が残されていたのか、想像をかき立てる面白味もあるんですよね。
なのでリーチしても最後まであがれなかったとしたら、このワンパイにあがり牌が入ってしまったことが考えられますね。
このワンパイは一局ごとにつくり直すことになっていて、ドラを表示させる場所もこのワンパイになります。
パソコンなどのゲームの麻雀だったら、このワンパイは自動的につくってくれるので、すぐにツモを始めることができますね。
麻雀は席についたら親を決めて、サイコロを振ります。
初心者はなぜサイコロを振るのか、チンプンカンプンだと思います。
麻雀でサイコロを使う理由というのは、このワンパイを作る位置を決めるためです。
このワンパイの位置が決まると、配牌(麻雀牌を4人に配ること)ができるようになるんですね。
つまりこのワンパイの位置が決まらないと、配牌をして麻雀を始めることができないのです。
このワンパイの位置の決め方は、2つのサイコロの出た目の合計で決まります。
サイコロを振った親の位置から、出た目の合計の数だけ左回りに4つの牌山を数えていきます。
例えばサイコロの目の合計が6だったとしたら、自分を1として、右の人が2 → 対面の人が3 → 左の人が4 → 自分が5 → 右の人が6、となります。
なのでこの場合は自分の右の人の牌山でワンパイを作ることになるんですね。
またサイコロの目が11だったとすると、自分が1 → 右の人が2 → 対面の人が3 → 左の人が4 → 自分が5 → 右の人が6 → 対面の人が7 → 左の人が8 → 自分が9 → 右の人が10 → 対面の人が11、となるわけですね。
ですからサイコロの目にあわせて、自分 → 右 → 対面 → 左 → 自分 → 右 → 対面…の順番に当てはめていけばいいのです。
ですがサイコロの目に合わせて自分、右、対面と毎回やっているとかなり面倒ですよね。
そこで次のような覚え方があります。
うに → 右2
といさん → 対面3
さし → 左4
じご → 自分5
うろく → 右6
といしち → 対面7
ひだりっぱ → 左8
じく → 自分9
うじゅう → 右10
といじゅういち → 対面11
ひだりじゅうに → 左12
ちなみに2つのサイコロの合計は2以上となるので、自分の1という場合はありません。
ワンパイでは通常リンシャン牌のひとつを落ちないように下に置くのがマナーとなっています。
またワンパイはカンのときには注意が必要です。
カンをするとワンパイからリンシャン牌を1つツモりますよね。
このとき13牌となったワンパイに、新たにツモの最後だった牌を加えます。
ですから、ワンパイは常に14牌にしなければならないのです。
つまりカンを1回したら牌山のラスト1枚がワンパイへ、カンを2回したら牌山のラスト2牌がワンパイへ移動することになります。
麻雀ではラストのツモ牌は大事な牌なので、私はカンが行われたらわかりやすいように牌をワンパイにくっつけるようにしています。
このカンによるラストのツモ牌の移動は忘れやすいので注意が必要です。
そしてまたドラ表示牌があるのもこのワンパイになります。
カンをしたら新しくドラ表示牌をめくることも忘れてはいけませんね。
カンは最大で4回できるため、ワンパイのドラ表示牌も4つめくれるようになっていますね。
リンシャン牌もちょうど4つです。
ワンパイはただ積んでおく牌ではなくて、カンによるドラ表示牌の役割があったんですね。
まあ実際の麻雀では、カンが3回も4回もされることは滅多にないですけどね。
ワンパイで最も重要な役というのは、海底(ハイテイ)です。
海底というのは、局の最後のツモ牌であがることです。
ですがカンが行われると先述した通り、最後のツモ牌がワンパイへと移動するので、ツモの順番が変わるため、海底牌が別の人になってしまいます。
海底はそれだけで1翻がつく役なので、誰もがツモりたい牌なんですね。
ここではワンパイについての意味や作り方などを解説しました。
ワンパイの作り方を知っておかないと麻雀の配牌を始めることができないので覚えておきましょう。
また、最後のツモ牌が誰になるのかということも、麻雀の戦術をたてる上では重要なことですね。