麻雀牌には中張牌(チュンチャンパイ)と呼ばれる牌があります。
麻雀牌の数牌、つまりマンズ、ピンズ、ソーズの牌の中で2~8までの牌を中張牌と呼ぶんですね。
ですから中張牌には数牌の1や9の牌や字牌は含まれません。
この中張牌というのは、数牌の2~8までの牌すべてをいうのでその種類はたくさんあります。
なので目にすることが一番多い牌なのではないかと思います。
この中張牌は一九字牌と異なる所が多く、それぞれの特徴や扱い方、また使いやすいか使いにくいかなどが大きく違ってくるんですね。
また中張牌に関しては、それらに共通する良い点や有利な特徴、つまりメリットがあります。
一方で、欠点や不利なところ、つまりデメリットもあるんですね。
そこでここでは、この中張牌のメリットやデメリットなどについて解説したいと思います。
こちらは約9分の解説動画となっています。↓↓↓
例えば、配牌でも中張牌が一番多く来ますし、ツモる牌の中で一番多いのが中張牌になります。
また、一番ドラになりやすいのも中張牌です。
では中張牌がどれくらい多いのかというのを計算してみましょう。
麻雀牌はマンズ、ピンズ、ソーズ、字牌のすべてを合わせると136枚あります。
そのうち中張牌はマンズ、ピンズ、ソーズの2~8までの牌です。
なのでマンズでは2~8までで、7種類28枚あります。
ピンズでも2~8までで、7種類28枚あります。
ソーズでも2~8までで、7種類28枚あります。
ですから、これらすべて合わせると21種類84枚になります。
なので、すべての麻雀牌136枚のうち、中張牌は84枚あるわけですね。
これはつまり、全麻雀牌のうち62%が中張牌ということです。
一方、一九字牌の枚数は52枚で、全麻雀牌のうち38%です。
ですから中張牌にはたくさんの仲間がいるといえますね。
中張牌を使う代表的な役がタンヤオですね。
一般にタンヤオは鳴いても役が成立するので、点数はそんなに高くないですがスピーディーに役を作ることができます。
ほかにもピンフも素早く作れる役の一つです。
ピンフには一九牌やいくつかの字牌が入ってもいいのですが、中張牌を使ったピンフはより早く役を作ることができます。
これはピンフがシュンツを使っているからで、中張牌はリャンメン待ちや多面待ちなど良い待ちを作りやすいんですね。
シュンツといっても123や789のメンツは作りにくくなります。
先ほど、麻雀牌の約60%が中張牌だといいましたよね。
これはつまり、局の一番最初に配られる配牌でも同じことが言えます。
ですから、配牌13枚のうち60%、つまり8枚ほどが中張牌だということなんですね。
まあ麻雀では常に確率通りにはならないものですが、この8枚というのはひとつの目安です。
また、麻雀では一人ずつ山から牌をツモるわけですが、この山にある牌の60%も中張牌ということになります。
それを考えると、ツモってくる牌の60%は中張牌ということなんですね。
またドラにおいては、一九字牌よりも中張牌のドラの方が使いやすいということがいえます。
中張牌がドラになるには、数牌の1~7までのいずれかの牌がドラ表示牌になればいいんですね。
8と9がドラ表示牌になると、1や9がドラになってしまいます。
ドラが中張牌だと、リャンメンターツに使えることが多く、ドラ含みのメンツが作りやすいんですね。
なので中張牌のドラは、使いやすく高得点に結びつきやすいというメリットがあります。
ですが、中張牌にもデメリットがあります。
それは、役満が作りにくいという点です。
役満はそのほとんどが一九字牌を使っているんですね。
国士無双(こくしむそう)、大三元(だいさんげん)、字一色(ツーイーソー)、四喜和(スーシーホー)など、多くの役満で一九字牌が使われています。
中張牌で役満を狙うには四暗刻(スーアンコー)ぐらいしかないですね。
中張牌が使いやすいというのは相手も同じことですから、中張牌が相手のあがり牌になることが多いです。
つまり手牌が中張牌ばかりだと、相手がリーチした時に安全牌がなくて捨てられる牌がなくなってしまうんですね。
一般に、麻雀では一九字牌よりも中張牌があたり牌になることが多いです。
なので、中張牌は一九字牌よりも守りが弱くロンされやすいというのが欠点なんですね。
ここでは、中張牌のメリットデメリットについて解説しました。
<中張牌のメリットデメリット>
中張牌にはメリットがたくさんある
・中張牌は一九字牌よりも圧倒的に枚数が多い
・中張牌で最速の役を作れる
・山に残っているのは中張牌だらけ
・中張牌のドラは使いやすい
中張牌にはデメリットや弱点もある
・中張牌は役満が作りにくい
・中張牌はロンされやすい
このように中張牌にはメリットデメリットがあるので、さまざまな状況に臨機応変に対応していきたいですね。