麻雀では誰よりも速くあがることが大事です。
というのは、麻雀はたとえどんなに高い手をテンパイしても、相手に先にあがられたら点数にはならないんですね。
ですから麻雀では、役を作る速さが大事になります。
その速くあがることのキーとなるのが、中張牌(チュンチャンパイ)といわれる牌です。
ではその中張牌とはどんな牌なのか、ここで解説したいと思います。
中張牌とは「チュンチャンパイ」といって、マンズ、ピンズ、ソーズの2~8までの牌のことをいいます。
この中張牌に対して、1,9の牌のことを、老頭牌(ろうとうはい)といいます。
中張牌の数はたくさんあるので、これらをうまく使いこなすことで素早くあがりにむかうことができます。
反対に老頭牌は、数が少ないので役が作りにくく限定された待ちとなるのであがり方も少なくなります。
ですからあがりを考えると、老頭牌よりも中張牌を使うといいんですよね。
中張牌を使った代表的な役が、タンヤオです。
タンヤオは鳴くことができる役なので、どんな役よりも素早く役作りができます。
ですから配牌に中張牌が多かったら積極的にポン、チーをしていって、タンヤオをつくっていくといいですね。
中張牌は字牌や一九牌に比べて牌の数が多いので、ツモってくる牌も中張牌のことが多いです。
これがタンヤオがいちばん速く作れる役である理由ですね。
これを知っておけば、あなたのあがり方は10倍速くなります。
ちなみに2や3という牌は中張牌ですが、23という牌で1-4ピン待ちだったとすると、4であがればタンヤオになりますが、1の方であがるとタンヤオの役は付きません。
また、ジュンチャンを狙っているとき、例えば78という牌で、6-9ソー待ちだったとすると、9の方ではジュンチャンになりますが、中張牌の6の方であがってしまうと、ジュンチャンの役は付かないことになります。
とりわけタンヤオでは中張牌が構成牌に関わってきますのでよく理解しておきたいですね。
そして中張牌はメンタンピンとも相性がいいです。
中張牌はタンヤオだけでなく、リーチやピンフをつくる牌としても有効だということですね。
まずリーチについてですが、最初から一九字牌を捨てていって中張牌を集めていけば、メンゼンでメンツを作ることも難しくはないと思います。
またピンフについても中張牌を使えば容易に作ることができます。
ですので配牌で中張牌をたくさんもらったら、まずはメンタンピンを狙っていくといいと思います。
中張牌を使った待ちというのは多面張(タメンチャン)を狙いやすいという利点があります。
タメンチャンとは待ち牌が複数になることですね。
例えば三面張(サンメンチャン)の代表的なものとして、34567という牌を使った待ちが考えられます。
34567の牌では2-5-8待ちのサンメンチャンとなりますね。
ほかにも23456や45678といった中張牌を使ってサンメンチャンを作ることができます。
ほかにも3334555のようなアンコーの2組を使ってタメンチャンをつくることができます。
これは33を雀頭に、555を暗刻にすると、34という牌の2-5待ちになります。
また、55を雀頭に、333を暗刻にすると、45という牌の3-6待ちになります。
そして333と555というコーツを考えると、4のタンキ待ちになります。
このように、3334555の待ち牌は、2-3-4-5-6の五面張になります。
なので中張牌をたくさん集めると待ちを増やすことができてあがりやすくなるといえます。
中張牌を使った戦術の一つがスジ引っかけです。
これは5を捨てていって、あがりとなる牌を2や8で待つということですね。
5という牌において、2や8の牌はスジとなっていますよね。
中張牌の中には4、5、6という牌があるので、これらのスジ牌を利用するのです。
このスジ引っかけを作りやすい待ちというのが、リャンカン待ちです。
このスジ引っかけはとてもあがりやすい待ちなので覚えておくといいと思います。
麻雀には赤ドラというものもありますよね。
マンズやピンズ、ソーズのそれぞれ5の牌が赤くなっているものがあります。
中張牌においては5の牌はとても使いやすい牌なので、赤ドラはうまく使えるようにしましょう。
中張牌を使うタンヤオにおいては、ドラを組み合わせると絶大な力を発揮するので、これらの赤ドラを持っておくといいと思います。
ですが赤ドラはローカルルールなので、扱わないこともありますけどね。
ここでは中張牌の意味や使い方、戦術などを説明しました。
中張牌は手にすることが多い牌なので、いろんな役を作りやすい牌だと思います。
またいち早くあがるためにも、中張牌を使いこなせるようになりたいですね。