麻雀をしていてルールに反することをしたり、進行を妨げたりしたことはありませんか?
悪気はなくても、途中で牌の数が合わなくなったり、牌山に指を当てて崩してしまうことなどはあるかもしれませんね。
そんなとき初心者の場合は「いいよ、やり直してね」などといわれて、何のお咎めもなしになることがあります。
ですが、麻雀になれた人やルールに厳しい人の場合だと、「ルール違反だから点数払って」といわれてしまうこともあります。
麻雀にはさまざまなルール違反の場合に関するルールや取り決めがあって、対局者はそれに従わなくてはなりません。
ですからルール違反だから点数を払って、といわれるのはそのような取り決めがある以上、当然のことなんですね。
では麻雀でのルール違反に対する罰則にはどんなものがあるのでしょうか。
こちらは約12分の解説動画となっています。↓↓↓
一般に麻雀でのルール違反(反則)のことをチョンボといいます。
チョンボという言葉は、麻雀以外でも何かミスをしたり失敗した時に、「チョンボをした」と使われることがありますよね。
このチョンボはルール違反や反則行為のことをいいますが、チョンボの度合いによって、いくつかの種類にわけられます。
チョンボには大きく3つの罰則があります。
1.チョンボ
2.あがり放棄
3.供託(きょうたく)
これらは、罰則の程度として重いものからチョンボ、あがり放棄、そして最も軽微なものを供託としています。
チョンボの罰則は、主に満貫払いとなります。
親なら子に4,000点ずつの支払い、子なら2,000/4,000点の支払いになりますね。
誤ってロンやツモをして手牌を倒してしまった場合は誤ロン、誤ツモとなります。
よくあるのは、ツモった、といって手牌を見てみると、アタマがなかったりすることです。
麻雀では基本は4メンツと雀頭がないとあがれませんからね。
これを防ぐためには、テンパイしたらあがり牌はどの牌なのか確認するようにしないといけませんね。
フリテン、つまり自分の河に捨ててある牌でロンしてしまうと、チョンボとなります。
フリテンではロンできないきまりですね。
このフリテンの場合にできるのはツモあがりのみです。
ただフリテンでもリーチはできますので、フリテンリーチをしたらロンあがりではなくツモあがりを目指しましょう。
ノーテン、つまりテンパイしていない状態でリーチをかけることを、ノーテンリーチといいます。
このノーテンリーチをただかけた状態では、まだチョンボになりません。
ノーテンリーチをかけて、流局になった場合にチョンボとなってしまいます。
なのでノーテンリーチをかけても、流局にならず他の人があがった場合は、チョンボになりません。何の罰則もなしとなるわけですね。
そして対局中に牌山を崩してしまった際、その程度が修復不可能なほど大きかった場合は、チョンボとなります。
これでは対局を進めることができないですからね。
なので特に手積みの麻雀の場合は、牌を崩さないように注意しましょう。
あがり放棄の罰則は、その局でのあがりができなくなるということです。
また、ポンやチーなど鳴くことが禁止され、リーチもできなくなります。
そして相手のあがりの場合の点数の支払いは通常通りおこない、また流局時は、ノーテン扱いとなります。
鳴けない牌で「ポン」や「チー」と言って手牌をさらしてしまうと、誤ポン、誤チーとしてあがり放棄となります。
特に初心者はチーするとき、間違って上家以外からチーすることがあります。
チーできるのは上家からのみですから、注意しましょうね。
手牌の枚数を多くしてしまったり少なくしてしまったりすることを、多牌、少牌といいます。
手牌の枚数が合わなくなってしまったら、その場で申告して、それ以降はあがり放棄となるんですね。
多牌になったからといって2枚捨てたり、少牌だから2枚ツモったりしてはダメですよ。
一般的な麻雀のルールでは、喰い替えという行為が禁止されています。
喰い替えというのは、ポンやチーをした時、鳴いた牌と同じ牌を捨てることをいいます。
例えば、2萬をチーして234というメンツを作った時に、2萬を捨てることをいいます。
もうすでにチーする前から234のメンツができていたのに、チーをするという行為ですね。
また、發をポンして發のコーツを作った時に、發を捨てるのも喰い替えにあたります。
ロンやツモと言って、即座にその間違いに気づき、手牌を倒さなかった場合にはあがり放棄となります。
またロンやツモと言って、手牌を倒して見せてしまう場合は、対局の続行は困難と見なされ、より重いチョンボの扱いとなってしまいます。
麻雀ではきちんとしたツモ順が決まっています。
このツモ順を誰かを飛ばしたり先にツモったりするなど、ツモ順を間違えた場合、あがり放棄となります。
対局中に牌山を崩してしまった場合、そのなかでも修復が可能で対局の進行に支障をきたさない場合はあがり放棄の扱いとなります。
牌山を崩し、修復が不可能の場合はチョンボとなります。
供託の罰則は、場に1,000点棒を出すことです。
この点棒はその局をあがった者がもらえるものとなります。
供託は罰則の中でも最も軽いもので、たとえ場に点棒を出したとしても、その局をみずからあがることができれば、その点棒を自分で取り返すことができるんですね。
鳴こうとして、「ポン」や「チー」と言ったのですが、やっぱりやめた、というのが空ポン、空チーです。
また「ポン」や「チー」と言って、手牌をさらしてから、気が変わってやっぱりやめたとする場合は、誤ポン、誤チー扱いとなり、あがり放棄が適用されます。
空ポン、空チーと、誤ポン、誤チーでは罰則の重さが違うということですね。
牌山をわずかに崩してしまった場合で、すぐに修復が可能で対局の進行に問題ない場合に、供託が適用されます。
牌山を崩した程度が大きい場合は、あがり放棄やチョンボの扱いとなります。
ここでは、チョンボについて解説しますた。
<チョンボについて解説したこと>
・ルール違反には厳しい罰則規定があります
・やっちゃダメ!最も重い「チョンボ」の罰則とは
・せっかくいい手でもあがれない!「あがり放棄」とは
・初心者なら見逃してもらえる?「供託」とは
麻雀には細かいルールや取り決めがあって、きちんとした罰則も設けられています。
なので、きちんとルールを守って打つようにしましょう。