麻雀は役を作ってあがることを目的とする競技です。
その役というのはたくさんあって、なかにはあがり方が変わったものもあります。
その一つに、麻雀には「チャンカン(槍槓)」という役があります。
このチャンカンはあがり方が少し変わっていて、簡単にいうと相手が加カンした牌でロンあがりすることをいいます。
加カンした牌でロンすることができるのはこのチャンカンだけで、かなり特別なあがり方になります。
実際にこのチャンカンはかなり珍しい役となっていて、実際にこの役を知っていてあがったことがあるとか、振り込んだことがあるという人はかなり少ないのではないかと思います。
またチャンカンにはいくつかルールがあって、注意しなければならないことがあるんですね。
そこでここでは、このチャンカンについてのあがり方や注意点、雑学などを解説したいと思います。
こちらは約9分の解説動画となっています。
チャンカンのあがりとは具体的にはどんな形なのでしょうか。
今あなたは、
そこに、
ポンしている
そこで相手が
加カンした
この瞬間に、あなたはその
これがチャンカンといわれるあがりです。
このようにチャンカンではあがり牌をポンしている相手が必要で、その相手が加カンをしないと成立しません。
もしそのポンした相手が加カンをせずにそのまま河に捨てたら、その牌でロンあがりはできますが、チャンカンの役はつきませんね。
このチャンカンはロンあがりのみのあがりで、1翻の役になります。
手牌で作った役にチャンカンの1翻がプラスされるわけですね。
例えば手牌でタンヤオができていたとすると、タンヤオ1翻にチャンカンの1翻がプラスされて合計2翻の役になります。
また、もちろんチャンカンはれっきとした役の一つですから、チャンカンのみの役であってもあがりとして認められますね。
このチャンカンは基本的に加カンのみ成立する役となっています。
ですから、あなたのあがり牌がポンされているときは、相手が加カンしないかチェックするようにしましょうね。
チャンカンをおこなうと、その時おこなわれたカンは成立しません。
ですから4回目のカン、つまりスーカンツを試みようとした加カンがチャンカンされた場合は、その加カンは成立しないので、4回目のカン(スーカンツ)は成立しないことになります。
つまりチャンカンをすることで、相手の加カンを無効化できるということですね。
ですからチャンカンであがった場合は、その加カンによる「カンドラ」は発生しません。
加カンはおこなっていないものとみなしますから当然ですよね。
ではリーチをかけていた場合はどうでしょうか。
一般にリーチをかけて1巡以内にあがると「一発」の役が付きますよね。
この「一発」は、チャンカンと複合することができます。
通常ですとリーチの一発は、1巡以内にポンやチーあるいはカンが行われると消えてしまいます。
ところがチャンカンした場合はその時のカンは成立しませんから、リーチの一発も消えないことになるんですね。
ですからチャンカンと一発は複合することができる役だということですね。
リーチをかけた状態で相手が加カンする状況というのは、稀にあることなので覚えておくようにしましょう。
チャンカンのロンあがりを見逃したとしても、次のあがり牌を待てばいいや、と思うかもしれませんが、実はそれができません。
チャンカンのあがり牌を見逃がすと、なんとフリテンになってしまうのです。
ですから例えば、あなたが
そこに、
ポン
そこで相手が
加カン
このとき、あなたはその
次巡に今度は相手が
この場合は、あなたはフリテンになっていて、
あがれるのは、ツモあがりのみとなってしまいます。
これは、
ですから加カンの牌も注意深く見ていないと、あがり牌を逃してしまうことになるんです。
なのでチャンカンであがれる場面があったら、取りこぼしのないようにしないといけませんね。
ここで紹介しているチャンカンですが、ルールや注意点が複雑なのでローカル役だろうと思うかもしれませんが、チャンカンはローカル役ではありません。
どんな解説本にも載っているれっきとした基本の役の一つなんです。
このチャンカンのあがりはめったに出ることはありませんが、正式なあがり役の一つなので注意が必要です。
ここではチャンカンという役について解説しました。
<チャンカンについて>
・5分でわかる!チャンカンのあがり方
・チャンカンするとそのカンは不成立
・チャンカンを見逃すとどうなる?
・チャンカンはローカル役ではない!
チャンカンはめったに見ることができない役ですが、万が一の時のためにルールをしっかりと頭に入れておくようにしましょう。