「ツモった~!リーチ一発ツモドラ3!」
「それロン!わたしの親、連荘ね~」
このように、麻雀のあがり方にはツモとロンがあります。
あがった瞬間はその喜びと驚きで、つい大声になってしまうこともあると思います。
麻雀のあがりでは必ずツモかロンのいずれかになります。
そしてこれらは、麻雀で勝つためには欠かせないことなんですね。
このツモとロンについてですが、どちらもあがりなので点数をもらえますが、どちらのあがりの方が得なのか気になりませんか?
どちらのあがりも同じ?
いえ、そんなことはありませんね。
そこでここでは、ツモあがりとロンあがりではどちらが得か、そしてそれぞれの違いについてを解説したいと思います。
こちらは約7分の解説動画となっています。↓↓↓
麻雀のあがりは、ロンあがりかツモあがりのどちらかになります。
そしてロンあがりの場合は、振り込んだ人からあがり点すべてをもらえます。
一方ツモあがりの場合は、自分自身であがり牌を引いたので、他の3人から点数をもらうことができます。
例えばあがり点が子の8,000点だった場合、ロンあがりの時は振り込んだ人が1人で8,000点支払います。
そしてツモあがりの場合は、親が4,000点の支払いで、残りの子の2人はそれぞれ2,000点の支払いとなります。
ロンあがりの時は、振り込んだ人しか点数を払わないわけですから、この時振り込まなかった残りの2人には、点数の増減はないというわけですね。
ちなみに、この時振り込まなかった2人から見た点棒の動きを、点棒の「横移動」といいます。
横移動は、他家から他家に点数が移動することです。
点数が横移動しているときは自分の点数に増減はありませんが、このとき他家の誰かがあがって、その人に点数が集まっているということに注意しましょう。
鳴いてない場合、つまりポンやチーをしていない時のあがりを考えてみましょう。
ロンあがりの時は、そのまま役の点数がもらえます。
ツモあがりの時は、あがり役に加えて「ツモ」の役が付き、翻数が1翻プラスされます。
ですからツモあがりのほうが点数は高くなります。
次に鳴いた場合、つまりポンやチーをしている時のあがりを考えてみましょう。
ロンあがりの時、そのまま役の点数がもらえます。
ツモあがりの時は、「ツモ符」が付きます。ツモ符とは、点数計算のときに使う数値で、この符が入ることで点数が上がることがあります。
なので、鳴いていない場合でも鳴いた場合でも、ロンあがりよりもツモあがりのほうが点数は高くなるんですね。
では、ツモとロンのあがり方の共通点はどんなことでしょうか。
まずはあがる時に、「ツモ」や「ロン」と発声すること、これは共通しています。
そしてあがったときにタンパイする(手牌を倒して公開する)ことも共通しています。
どちらのあがりの場合でも、あがった牌をしっかり見せなければなりませんね。
またツモとロンの大きな相違点は、点数申告の仕方です。
例えば12,000点のあがりの場合、ロンあがりの時は「ロン」に加えて「12,000」といいますが、ツモあがりの場合は「ツモ」に加えて子なら「3,000、6,000」そして親なら「4,000オール」といいます。
言い方には特徴がありますね。
子のツモあがりの場合は、子からと親からそれぞれ点数をもらうので、子から3,000点、親から6,000点もらうという意味で「3,000、6,000」というんですね。
一方親のツモあがりの場合は、3人の子から4,000点をもらうことになるため、3人ともすべて4,000点という意味で、「4,000オール」といいます。
麻雀の1翻役に「メンゼンツモ(ツモ)」という役があります。
これは手牌の4組のメンツと雀頭を、すべて鳴かずにメンゼンで完成させる役になります。
この「ツモ」の役は、最後のあがり牌をロンすることができません。
必ずツモあがりのみとなるんですね。
またこの他にも、四暗刻(スーアンコー)の場合も、ロンでは成立しない場合があります。
それがこのようなシャンポン待ちのときです。
このようなシャンポン待ちだった場合、あがり牌をツモることができれば役満の四暗刻になりますが、ロンの場合は四暗刻にはならず、「三暗刻(サンアンコー)、トイトイ」の役になります。
このときヤクハイやドラがあればもう少し翻が付きますが、役満には程遠いですね。
このようにあがり牌をツモれば役満、ロンなら満貫止まり、という状況は結構あります。
役満と満貫ではあがり点が天と地ほど違ってくるので、ツモとロンの違いには注意が必要ですね。
ここでは麻雀のツモとロンはどちらが得でどのような違いがあるのかを解説しました。
<ツモとロンについて>
・ロンは1人から、ツモは3人から点数をもらう
・一般にツモの方が入ってくる点数は高い
・ツモとロンのあがり方の共通点と相違点
・ロンでは成立しない役がある
ツモとロンは点数がもらえるという点では同じですが、異なる点もたくさんあるのでその違いによく注意しましょう。