麻雀の役に「トイトイ」というものがあります。
トイトイはなんとなくかわいい名前なので、すぐに覚えられる役ですよね。
このトイトイですが、この役を説明するときは「鳴く」という言葉も同様に説明する必要があります。
あなたは鳴くことが好きですか?
「鳴くと手が進むから好き」という人もいれば、「鳴くと点数が低くなるから嫌い」という人もいるでしょう。
そのように言えるのは当然のことで、一般の役では、鳴くと手が進みますが点数が下がってしまいます。
ところが、トイトイはそうではありません。
トイトイという役は、手を進めるために鳴いたとしても翻数が下がることはありません。
ちょっと驚きですよね。
トイトイでは、たとえ鳴いたとしてもメンゼンと同じだけの翻数になるんですね。
では、このトイトイとはどんな役なのでしょうか。
トイトイは「鳴く」ことと深く関係しているので、ここではトイトイという役と、鳴かない場合について解説したいと思います。
こちらは約10分の解説動画となっています。↓↓↓
トイトイは、4つのメンツをすべてコーツで揃えます。
コーツというのは、
ですからトイトイは次のような牌姿になります。
トイトイの例
これは、4つのメンツがすべてコーツになっていますよね。
また、このトイトイのコーツの部分はカンツ(4枚の同じ牌)でも作ることができます。
この中にシュンツが一つでもあると、トイトイの役は付きませんね。
このトイトイはポンした形になっていますが、先述したとおりトイトイはポンをしても翻数はメンゼンのときと変わりません。
ポンしても翻数が変わらないというような役はあまりないので、この特徴を活かして役作りすることが大事です。
とりわけトイトイでは、鳴くことがあがりへの最短の道になります。
なので、手の内に暗刻(アンコー)やトイツがあるときは、鳴くことでトイトイを狙えないか考えてみることが重要です。
またトイトイは、メンゼンでも鳴いても2翻の役ですが、ほかの役とも複合してさらに点数を高くすることもできます。
トイトイは4つのメンツをすべてコーツにするので、待ちの形は2種類しかありません。
トイトイのメンツを作っていると、アンコーよりも先にトイツができることが多いので、待ちはどちらかがコーツになってどちらかが雀頭になる「シャンポン待ち」になることが多いです。
トイトイのシャンポン待ち
この場合のシャンポン待ちでは、
ちなみにこのようなシャンポン待ちの場合、シャンポン待ちに使っている牌があがり牌なので、残りのあがり牌は4枚になります。
トイトイでは雀頭よりも4つのコーツの方が先にできることもあります。
そのような場合は、シャンポン待ちではなく、雀頭の「タンキ待ち」になります。
トイトイのタンキ待ち
このトイトイの待ちは、
またトイトイの4つのメンツすべてをポンした場合も、最後はこのようなタンキ待ちになります。
トイトイでよく複合するのが、タンヤオやホンイツです。
一九字牌を除いた牌でトイトイを作ればタンヤオ・トイトイになりますし、1種類の数牌と字牌とでトイトイを作ればホンイツ・トイトイになります。
トイトイではコーツを使うので、字牌を使った役と複合することが多く、点数も高くなることが多いです。
字牌を使って点数が高いトイトイに、「ホンロートー(ホンロートイトイ)」という役があります。
ホンロートー
ホンロートーは一九字牌で4つのコーツを作るもののことをいいます。
ホンロートーは作るのが難しい役ですが、一九字牌は局の序盤で捨てられることが多いので、それをうまく鳴くことができればこの役を作ることができます。
またこのホンロートーの役は4翻なので破壊力も抜群ですね。
トイトイというのは鳴いてもメンゼンでも翻数が変わらないといいました。
しかしながらすべてをメンゼンで作ると、役は2翻にとどまりません。
トイトイの4つのメンツと雀頭をポンに頼らず自分で作った場合は、「四暗刻(スーアンコー)」という役満になります。
スーアンコー
スーアンコーは役満の一つですから、あがることができれば大逆転勝利もできます。
ですがこのスーアンコーには注意が必要です。
以下のような牌姿をみてください。
四暗刻になるか?
このような場合、
なので、シャンポン待ちでロンあがりの場合はスーアンコーにはならないので注意が必要です。
ここではトイトイという役について解説しました。
<トイトイについて>
・トイトイとはどんな役
・トイトイは待ちもわかりやすい
・トイトイと複合する役は
・トイトイをメンゼンで仕上げたら
トイトイは実戦では鳴いて仕上げることが多くなると思います。
なので、トイトイと複合できる相性のいい役を覚えておきたいですね。