麻雀の役でトイトイ(対々和)というものがありますね。
同じ牌を集めた3枚の組を4組作る役ですね。
このトイトイはメンゼンで2翻、鳴いても2翻という役なので、鳴くのが好きな人にとってはとても使い勝手の良い役になっているのではないかと思います。
またトイトイは順子を含まない形のため、待ち牌がとてもわかりやすくてあがり牌に迷うことがありません。
なのでトイトイは形がわかりやすいため初心者にもおすすめの役のひとつですが、この役を作るためにはいくつか注意点があります。
そこでここでは、トイトイについての条件や狙い目、三暗刻や四暗刻との違いについて解説したいと思います。
トイトイはメンツをすべてコーツにする必要があります。
ですからひとつでもメンツに順子があると、トイトイにはならないわけですね。
ただトイトイはメンゼンで2翻、鳴いても2翻という役なので、いくつポンしても2翻の点数がもらえます。
またコーツにする牌は、中張牌でも一九字牌でもよく牌の制限がありません。
なので不要牌の一九字牌でもトイツにさえできれば、ポンで仕掛けることができるわけですね。
またドラを重ねたときなどは、トイツやコーツ、あるいはカンツとしても使えるため、満貫以上の点数を狙える破壊力抜群の手になります。
ちなみにトイトイはすべてコーツで揃えるため、符が付きやすく点パネしやすい役だといえます。
トイトイという役は喰い制限がない役なので、手牌にトイツがいくつかある場合には狙っていける役だといえます。
役作りにおいては最初からアンコーができていることは少ないので、最初はトイツで始まることが多いと思いますが、その場合はチートイツについてもケアしていきます。
トイトイとチートイツは役作りにおいて似たところがあるのですが、この2つの役が複合することはないので、必ずどちらかを選択することになります。
トイトイとチートイツの大きな違いは鳴けるか鳴けないかです。
トイトイは鳴くことができますが、チートイツの方はメンゼン役なので鳴くことができません。
つまり1回でも鳴いてしまったら、それはもうトイトイに決めたことを意味します。
なのでチートイツからトイトイへの変化はできますが、トイトイからチートイツへは変えることができないというわけですね。
このほかにも、順子からトイトイへ変化する場合もあります。
それはイーペーコーです。
イーペーコーは223344のようにトイツが3組あるので、これをポンしてコーツにすることができるんですね。
イーペーコーというとピンフ系の役と相性がいいですが、この3つのトイツをコーツにすることができれば、三連刻(さんれんこう)というローカル役が付くこともあります。
トイトイのメンツはすべてコーツとなりますが、アンコーにするかミンコーにするかで役が変わってきます。
トイトイはアンコーが3つあるとき、三暗刻(サンアンコー)という役がプラスされます。
そしてアンコーが4つあるときは、四暗刻(スーアンコー)という役満になるんですね。
それでポンを2個以上した場合のトイトイは三暗刻も四暗刻の役もつかないわけですね。
ここで注意すべきなのが、ツモあがりかロンあがりかです。
トイトイでは待ちはシャンポン待ちになることが多いですが、シャンポン待ちでロンした場合、それはミンコー扱いとなります。
ですからアンコーが3つあって残りの牌がシャンポン待ちのときは、ツモあがりで四暗刻、ロンあがりで三暗刻トイトイとなるわけですね。
三暗刻トイトイでは満貫ほどの点数ですが四暗刻は役満になるため、この場合のツモあがりとロンあがりでは実に4倍ほども差がつくことになります。
麻雀の役満の中では四暗刻は出やすい役満のひとつなので、トイトイを仕掛けようとするときは頭に入れておくことが大事です。
そのためにも、早いうちにはポンをせず手牌の暗刻を作っていくことが点数アップにつながります。
トイトイは非常に多くの役と複合します。
特に多いのが、ヤクハイやタンヤオです。
ダブ東やダブ南では2翻アップとなるので、トイトイと組み合わせることで満貫級の点数になります。
またタンヤオもドラと組み合わせるなどすると、素早く役作りができる上に高得点も期待できる役となります。
このほかに、ホンイツやチンイツとも組み合わせて高い点数を狙うことができます。
ただトイトイは鳴きすぎには注意が必要です。
あまり鳴きすぎると、すぐ相手に気付かれてロンあがりしにくくなってしまいます。
トイトイは役の中でも相手に読まれやすい役のひとつなので、鳴く牌や捨て牌には十分に注意することが大事です。
ここではトイトイについて、以下のことを解説しました。
・トイトイの条件
・トイトイの狙い目
・トイトイと三暗刻、四暗刻の違い
・トイトイとほかの役の複合
トイトイは簡単で作りやすい役なので、初心者は積極的に狙うといいと思います。