麻雀にはさまざまな役がありますね。
一般に1翻の役から役満までだと30種類ぐらいで、それにローカル役などを含めると、50種類ほどあるといわれています。
そのなかには、有名な役もあれば、あまり知られていない役もあります。
有名な役というのは、一般に誰もがあがりやすくて何回もその役を作ったことがある役ですよね。
そのほかに有名な役というのは、作るのが難しくてそのあがりを見たことがないからとか、珍しい役だから知っている、という場合もあります。
特に役満などの大きな役の場合には、あがったことはないけどその言葉は知っているとか聞いたことはあるという場合があるのではないでしょうか。
そこで、麻雀の3つの役について解説したいと思います。
麻雀では天和(テンホー)という言葉があります。
また、地和(チーホー)という言葉もあります。
そして、人和(レンホー)という言葉もあります。
これらの言葉はどんな意味なんでしょうか。
またこれらの言葉の違いは何なのでしょうか。
ここでは、天和(テンホー)、地和(チーホー)、人和(レンホー)の意味の違いと雑学について解説したいと思います。
こちらは約9分の解説動画となっています。↓↓↓
まず天和(テンホー)ですが、これは親のときに配牌であがりの形ができているという役になります。これは役満ですね。
あがりの形というのは4つのメンツと2枚の雀頭を作った形です。
あがりの形はこのほかにも、チートイツの形でも構いません。
それらのようなあがりの形が最初の配牌でできていたら、天和になるわけですね。
この天和はまったくの偶然による役なので、よく「天から贈られた役」とか「幻の役」といわれています。
ですが、反対に天和をあがると、「運が尽きた」とか「悪いことが起こる予兆」などといわれることがあります。
なかなか見ることができない役ということでみんなの興味をそそるのか、都市伝説みたいな噂話がたくさんあるようです。
次に地和(チーホー)ですが、これは子で配牌と第1ツモであがりの形ができているという役になります。
親のときは配牌であがる役を「天和」といいますが、これと同じことですね。
「天和」の子供バージョンが「地和」だということですね。
ですがこの地和は、第1ツモの前にだれかがポンやチーなど鳴いてしまったら、地和の役は成立しなくなります。
せっかくの地和がポンやチーでなくなってしまうのは残念ですですが、これもルールの一つなのでしょうがないです。
人和とは、自分が第1ツモをツモる前に他家の捨て牌でロンすることをいいます。
ですから人和はロンあがりのみになります。
この人和も自分がツモる前にポンやチーなどの鳴きが入ると、役が成立しなくなります。
ですが、この人和はローカル役の一つとされています。
先ほど紹介した天和と地和は両方とも役満なのですが、この人和はルールによって異なり、ハネ満としたり倍満とすることもあります。
また人和は、親の捨て牌だけに限定する場合や子の捨て牌まで含む場合があります。
人和には正式に統一されたルールがないんですね。
これは例えば、南家だったら親の捨て牌しか人和のチャンスがありませんが、西家だったら親と南家の2回人和のチャンスがあることになりますよね。
北家の場合は、親と南家と西家の3回も人和のチャンスがあることになります。
ですから人和は不公平な役だといわれることがあるんですね。
そのようなわけで、人和は場所によってはあがり役として認めていないところもあるので注意が必要です。
天和と地和ですが、滅多に起こらないことだとしてもその確率はどれくらいあるのか気になりますよね。
天和と地和はどちらも配牌であがりができあがるものなので、起こる確率は同じです。
その確率は、なんと33万分の1なのだそうです。
33万分の1といわれても、いまいちピンと来ませんよね。
実際には、天和が出る確率よりも隕石に当たって死ぬ確率の方が高いんです。
身の回りに起こるいろんな確率と天和の確率を比較した記事があるので、よかったらご覧ください。
それから地和に関しては、確率は親の天和と同じ33万分の1なんですが、実際の対局の中で起こる確率は天和と違ってきます。
それは、1局において親は1人なのに対して、子は3人いますよね。
ですから1局の中で3回の地和のチャンスがあるということです。
ですから、地和の出現率は天和の3倍の約11万分の1ということになります。
人和はきちんとした一般の役と異なり、あがり条件や点数などが統一されていないローカル役の一つです。
ですから、人和をあがったのに役を認めてもらえずチョンボといわれてしまったという場合もあるようです。
このようなトラブルを防ぐためにも、人和が認められた役なのかどうかを確認するようにしましょう。
ここでは天和と地和と人和について解説しました。
<天和と地和と人和>
・言葉の意味の違い
・天和と地和と人和の雑学
それぞれの役はどれもめったに見ない役ですが、いつ訪れるかは誰にもわからないので、その日が来るのを楽しみに待ちたいですね。