麻雀にはどうして雀(すずめ)という字が使われているのでしょうか。
あなたは麻雀をしていて、そんな疑問を抱いたことはありませんか?
麻雀をしているときでも、特に対局中に雀を意識することはありませんよね。
ですがよくよく考えてみると、「ソーズの1」の牌に鳥の絵柄が描かれてあったり、ローカルルールに「焼き鳥」というものがあったり、点数が無くなったことを「飛ぶ」といったりしますよね。
ですから麻雀は鳥とまったく関係がないわけでもなく、雀(すずめ)とも何らかの関係があるとも考えられます。
麻雀のルーツは昔の中国になりますが、麻雀の雀(すずめ)という字の成り立ちについては、中国での麻雀の歴史と中国語の表記の仕方などにもにヒントがありそうです。
というわけでここでは、麻雀にどうして雀(すずめ)という字が使われているのかについて解説したいと思います。
こちらは約9分の解説動画となっています。↓↓↓
麻雀に雀(すずめ)の字が使われている理由は何なのかよく調べたのですが、諸説あってはっきりとわかりませんでした。
ただ麻雀の歴史を見てみると、起源は中国の「マーチャオ(馬弔)」というカードゲームになるんですね。
この「馬弔」が変化して「麻雀」になりました。
ですから「麻雀」の字は「馬弔」の当て字なんですね。
ではなぜ「雀(すずめ)」の字が使われたのかですが、それは麻雀牌をかき混ぜるジャラジャラという音が雀のさえずりのように聞こえるからとか、牌をきれいに一列に並べると雀のように見えるからとかなど、諸説あってはっきりした理由はわからないんです。
また日本ではアメリカ麻雀の影響も強く受けたことによって、今日使われている「麻雀」という言葉が定着したといわれていますね。
日本の麻雀は中国とアメリカの両方の影響を受けているので、麻雀の表記は複雑に変化していって、いまの「麻雀」が定着したものだと思われます。
また「麻雀」という表記に注目してみます。
実は、中国語で「麻雀」という言葉は「すずめ」という意味になります。
日本では「すずめ」は「雀」という一文字で表しますが、中国語では「麻雀」と表記するんですね。
そして中国語で「雀」という言葉は「鳥(とり)」全般を表すんですね。
中国語で「雀」は「すずめ」という意味ではないのです。
例えば「孔雀(くじゃく)」とか「雲雀(ひばり)」、「金糸雀(カナリア)」のように、鳥を表す言葉には「雀」の字が使われていますね。
麻雀で「雀(すずめ)」という字が使われてますが、麻雀の中でそれと関係がありそうなことを探してみました。
1ソーはソーズの1ですね。
この絵柄に描かれているのは一般に、「鳳凰(ほうおう)」なんだそうです。
確かにかなり大きくてゴージャスな鳥のようですね。
ただこのイーソーに描かれる鳥の種類はいろいろあって、そのなかには雀(すずめ)が描かれたものもあるようです。
また麻雀ではポンやチーをすることを「鳴く」といいます。
麻雀では「なく」の漢字には「泣く」という漢字ではなく、「鳴く」という漢字が使われるんですね。
この「鳴く」は鳥などの動物の声を表しています。
ですからもしかしたら、「ポン」「チー」「カン」というのも、鳥の鳴き声が由来ということもあるかもしれませんね。
麻雀では点数が無くなることを「飛ぶ」とか「トビ」といいます。
点数が無くなることはこの「飛ぶ」以外にも「ぶっ飛び」、「ハコテン」、「ドボン」といったりもします。
麻雀の「飛ぶ」という言葉は鳥が大空を飛ぶことと関係はあるんでしょうか。
麻雀では、対局が終了するまでに一度もあがることのできなかった人のことを「焼き鳥」といいます。
この「焼き鳥」になった場合は、決められた点数を支払わなければならないんですね。
この「焼き鳥」が雀であることはないと思いますが、鳥という同じ共通点ではありますね。
「雀」という字が使われている役に、「紅孔雀(べにくじゃく)」というものがあります。
紅孔雀
「紅孔雀」という役は、ソーズの1、5、7、9と字牌の中で作る役になります。
中などの赤い牌とイーソーが紅の孔雀を表していますね。
これは「雀」の字が使われていますので、何か関係がありそうですね。
「燕返し」とは、麻雀のイカサマの一つです。
なので、あまりよろしくない言葉なのですが、燕も雀と同じ鳥なので注目してみました。
中国では、燕と雀は同じような小さい鳥を表すことがあります。
ですからこの「燕返し」ももしかしたら何か「雀」と繋がりがあるのかもしれませんね。
ここでは麻雀に「雀」の字が使われているのはなぜか、ということを解説しました。
<麻雀の「雀」の字について>
・理由は諸説あってわからない
・中国語で麻雀は「すずめ」という意味
・麻雀で雀と関係がありそうなこと
麻雀には面白い雑学がいっぱいあって、この「雀」の字もその一つだと思います。
麻雀にどうして「雀」が使われているのかはっきりわかりませんが、みんなであれこれ想像することも面白いですよね!