麻雀にはさまざまな役がありますが、「こんな役もあるの?」とか「こんな役は見たことがない」といったこともあるんですね。
それらはローカル役といって麻雀をやる人や場所によってルールが変わる、一種のマイナーな役なんです。
麻雀のローカル役というのは結構たくさんあるのですが、ほとんどのローカル役は麻雀の解説本には載っていません。
ですが、あがるあがらないは別として、ローカル役は知っておくと麻雀話のネタとして面白いので、知っておいて損はないと思います。
そこでここでは、そのローカル役についていくつかご紹介したいと思います。
天和だけじゃない!配牌であがれる「十三不塔」とは!
麻雀を始めて配牌を見るとき、どんな牌があるのか楽しみですよね。
もし配牌ですべてのメンツが完成していれば天和(テンホー)になりますけど、この天和のほかにも、配牌であがれる役というものがあります。
それが「十三不塔(シーサンプトー)」という役です。
シーサンプトーは文字通り、13枚の牌がすべてターツになっておらず、雀頭だけができているものです。
かなりバラバラの配牌となっていて、シーサンプトーの役を知らないと、「悪い配牌だな」と思って終わってしまいます。
でもバラバラのの配牌であっても、もしかしたらシーサンプトーの役ができているかもしれないのです。
いままでシーサンプトーの役を知らなかったあなたは、実はシーサンプトーの役を見逃して、あがりを逃していたのかもしれませんよ。
せっかくあがれていたのに、その役を知らなかったためにあがれなかったというのは、かなり損ですよね。
配牌であがれる役というのは、天和とこのシーサンプトーの役しかないと思うので、最初に牌を見る時にはチェックしてくださいね。
ちなみにこのシーサンプトーは確率的に天和よりも出やすい役となっています。
でもシーサンプトーはローカル役で、点数も役満ではなく満貫止まりだったり、役自体認められない場合もありますのでご注意を。
ただの嶺上開花じゃない!華麗な役「五筒開花」とは?
あなたはカンをしてリンシャン牌であがったことはありますか。
それは「嶺上開花(リンシャンカイホウ)」という役ですが、1翻が付くんですよね。
嶺上開花は結構珍しい役だと思うのですが、この嶺上開花に関する特別な役というのがあるんです。
それが「五筒開花(ウーピンカイホウ)」という役です。
この五筒開花というのは、嶺上開花を5ピンであがったときに付く役なんです。
つまり手役は5ピン待ちになっていないといけないのですが、そのときにカンをしてリンシャン牌をツモった時に5ピンをツモることができたら、めでたく五筒開花となるわけです。
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麻雀牌の中で5ピンの牌というのは、しばしば「花」とされているんですね。
それで五筒開花というのは、リンシャン牌の5ピンで花が咲く、という意味があるみたいです。
でもこの役は、ピンズの5だけに限定される役で、ほかのマンズやソーズの5であがっても、五筒開花の役は付きません。
ですがこれもローカル役で、認められてない場合が多いです。
国士無双だけの特別なあがり方!「暗カンロン」とは?
麻雀の役満の中で難易度の最も低い役のひとつが、国士無双だと思います。
一九字牌の13種類を全部集めるものですね。
この国士無双には、ある特別なあがり方があるんです。
それが「暗カンロンあがり」というものです。
通常の麻雀では、手持ちに4枚同じ牌があったらカンができますよね。
これを「暗カン(アンカン)」といいます。
これに対して、あなたが同じ牌を3枚持っていて、誰かがその4枚目の牌を捨てたときにカンと言って、4枚にすることもあります。
これを「明カン(ミンカン)」といいます。
ですからカンの中でも暗カンは、自分で4枚用意しなければならないのですが、通常は暗カンしただけでは、ほかの人からロンされることはありません。
テンパイしていた人からすれば、あがり牌が4枚なくなってしまった、となるわけです。
ですが国士無双をテンパイしていた時だけは別です。
国士無双だけは、相手の暗カンでロンができるのです。
たくさんある麻雀の役の中でも、暗カンでロンあがりができるのは国士無双だけですので、覚えておくといいと思いますよ。
ただし国士無双の暗カンロンあがりはローカル役ですのであしからず。
赤色と鳳凰の牌が織りなすあがり方!「紅孔雀」とは?
ローカル役の役満というのはたくさんあるのですが、そのひとつに「紅孔雀(べにくじゃく)」という役があります。
紅孔雀は、つまり赤い鳥のことですが、これはソーズの1、5、7,9と字牌の中で作る役です。
1ソーの鳳凰を孔雀、ソーズの5、7、9と中を紅に見立てている役なんですね。
この紅孔雀という役は、構成できる牌が限られているためシュンツを作ることができず、メンツはすべてコーツとなります。
これは一見、ソーズのホンイツトイトイのようにみえるのですが、役満の手ですからね。
かなり珍しい役なのですが、これもローカル役で認められない場合が多いです。
まとめ
ここで麻雀のローカル役について、いくつかご紹介しました。
ローカル役の中にはかなりメジャーなものからかなりマイナーな、こじつけのような役もあります。
ですが身近な仲間と麻雀をする場合には、いろんな役のあがりを認めた方が楽しいので、ローカル役も覚えておくと面白いと思いますよ!