麻雀でのあがり方というのは「ツモあがり」と「ロンあがり」というものがあります。
自分であがり牌を牌山から引いてくるのがツモあがりで、自分以外の3人の捨て牌であがることをロンあがりと言いますよね。
そしてツモあがりの場合は他の3人から点数をもらえて、ロンあがりの場合は振り込んだ人1人から点数をもらえますね。
この「ツモ」と「ロン」はあがり方だけでなく、あがることのできる牌にも違いがあります。
麻雀ではどんなときでもロンできるわけではないんですね。
そこでここでは、ロンの意味とロンできないときの解説をお伝えしたいと思います。
麻雀でロンといえば、ロンあがり、つまりあがりの形のひとつになります。
このロンというのは、漢字の「栄」という字を使うんですね。
中国語の「栄」という字を調べてみると、その意味としては次のようなものが挙げられます。
・(草木が)茂る、繁茂する
・繁栄する、栄える
・栄光、栄誉、誉れ
参考文献:白水社 中国語辞典
中国語の「栄」の意味というのは、日本語での意味とだいたい同じのようですね。
一説によると、この「栄」という字は日本で充てられた字のようで、「ロン」という言葉の響きと「栄える」という言葉の意味が日本人に好かれたため、広く使われるようになっていったようです。
ちなみに、ツモあがりの場合は、「自摸」という字を使います。
そして単にあがりを表す場合は、和了(ホーラ)という字を使っています。
特に麻雀では、「あがる」=「和了る」と表記することが多いですね。
またツモあがりのことを、「栄」と表記することもあるので注意しましょう。
麻雀ではロンすることで他人の点数をもらうことができるわけですが、以下のような場合ではロンすることができません。
まず初心者に多い間違いなのですが、役が無い場合はロンすることができません。
麻雀では最低でも1翻の役を作ることがあがるための条件となっていますので、1翻以上の役が無い場合はあがることができないんですね。
あがりの形というのは基本的には3メンツと雀頭になるわけですが、あがるためには少なくともタンヤオやピンフ、役牌など、1翻以上の役を作る必要があるというわけです。
特にメンゼンで役なしのあがりの形を作った場合、ツモあがりはできますがロンあがりはできないので注意が必要です。
フリテンとは、自分の河にある捨て牌ではロンできないことをいいます。
よく安全牌(あんぜんパイ)といいますが、河にある牌ではロンできないので安全である牌という意味からそういわれていますね。
なので初心者はテンパイしたらフリテンになっていないか確認するようにしましょう。
もしフリテンになってた場合はそのままではロンあがりはできませんので、テンパイの待ちの形を変えるか、ツモあがりを狙うかになるわけですね。
麻雀では稀に2人同時にロンする場合があります。
2人の待ちが同じだった場合、2人が同じタイミングでロンすることがあり得るわけですね。
2人同時のロンをダブルロンといいますが、このダブルロンに関してはルールによって違いがあります。
まず一つが、2人のロンをどちらも認めるというルールです。
これは、振り込んだ人は2人にそれぞれ点数を支払わなければならないことになります。
そしてもう一つのルールが、ロンした2人のうちツモ巡の早い方一人だけのロンを認めるというものです。
これは「頭ハネ」といわれるルールで、このルールの方が多く用いられています。
この場合、ロンが認められるのは一人だけなので、ツモ巡の遅い方の人は点数をもらえないことになるわけですね。
そしてまた、ごく稀に3人同時にロンする場合があります。
3人同時のロンをトリプルロンといいますが、この場合もいくつかルールの違いがあります。
最も一般的なルールでは、トリプルロンは流局になります。
ロンをした3人は点数がもらえず損したように感じますが、振り込んだ人にとっては点数を支払う必要がなくなり、ラッキーだと思うでしょうね。
そしてまたトリプルロンは、ダブルロンと同様、複数の人のロンを認める場合と、頭ハネのルールを用いる場合があります。
つまりトリプルロンには次の3つのルールがあります。
・流局になる(振り込んだ人は支払う必要はない)
・3人のロンを認める(振り込んだ人はそれぞれ3人に支払う)
・ツモ巡のいちばん早い人だけのロンを認める(振り込んだ人は1人にだけ支払う)
また麻雀のルールの一つに、国士無双のみ他家の暗カンでのロンあがりを認める場合があります。
通常では暗カンをおこなった際にロンあがりはできませんが、国士無双の場合に限り特別に認めるというルールがあるんですね。
なので国士無双をテンパイしているときは、他家の暗カンにも注意するようにしましょう。
ここではロンの意味と、ロンできない場合やルールの違いを解説しました。
<ここで解説したロンについて>
・ロンの意味とは
・ロンできない場合について
(役なし、フリテン、頭ハネ、トリプルロン、国士無双の暗カンロン)
麻雀ではロンというのは点数に直結するとても大事なことなので、そのルールをしっかりと頭に入れておくようにしましょう。