麻雀で使われる牌には、マンズ、ピンズ、ソーズ、字牌と4つの種類がありますね。
この中で、ピンズにはたくさんの丸い絵柄が描かれていますよね。
そのピンズの丸いものって何を表しているんだろう?って疑問に思ったことはないですか?
車のタイヤのようにも見えれば、夜空に輝くお月さまのようにも見えますよね。
またピンズには、ピンズにだけ作ることができる特別な役の種類というものがあります。
そこでここでは、ピンズの牌の由来や、ピンズ特有の役についてまとめてみたいと思います。
麻雀牌のピンズの由来とは?
麻雀牌のピンズの由来については諸説あるのですが、「文銭(ぶんせん)」というお金を表しているといわれています。
ピンズのあの丸い形は通貨の形だったというわけですね。
そのピンズが表す文銭とは真ん中に穴の開いた通貨で、昔の日本の「寛永通宝」のようなものだといえます。
寛永通宝は真ん中に穴が開いていまして、現在の日本の通貨では5円玉や50円玉も同じような形ですよね。
ちなみにソーズは、そのピンズのお金を束ねておくためのヒモの形を表しているといわれています。
そしてマンズは、お金の量を表しているといわれています。
ですからピンズもソーズもマンズも、実はお金に関するものを表していたんですね。
そしてピンズの丸い絵柄の配置はもともとサイコロが元となっているといわれています。
たしかにピンズの牌を見てみると、1~6までの牌の絵柄の配置はサイコロの目と同じですよね。
またピンズの呼び方に関して、筒子のことを昔は「トンズ」と呼んでいたそうです。
昔はピンズというと、「餅子」という字を充てていたんだそうです。
それが今ではごちゃ混ぜになって、筒子をピンズというようになったそうです。
ピンズの牌には星の名前が付いている
またピンズのそれぞれの牌には星の名前が付けられているともいわれています。
1ピン・・・満月
2ピン・・・陽門星(ケンタウルス座)
3ピン・・・車騎星(おおかみ座)
4ピン・・・斬台星(こと座)
5ピン・・・五帝座星(しし座)
6ピン・・・天倉星(くじら座)
7ピン・・・北斗七星(おおぐま座)
8ピン・・・大陵星(ペルセウス座)
9ピン・・・貫索星(かんむり座)
参考サイト:浅見了 麻雀祭都 「子の話」
麻雀牌に星の名前が付いているなんて、キレイでロマンチックですよね!
ピンズの牌には上下があるって本当?
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また、ピンズの牌には上下があるって知っていましたか?
1ピンをよく見てみると、絵柄の模様が上下で少し異なっているんですね。
細かい部分なので見えにくいかもしれませんが、よく見ると確かに上下で違いがあることがわかると思います。
まあピンズの上下がわかったところで麻雀の対局にはあまり関係ないですけどね。
それでも麻雀牌を片付けるときなどは、すべての牌の向きをきちんと並べておくとかっこいいかもしれませんね。
ピンズでできる役の種類とは?
たくさんある麻雀の役の中でも、ピンズの牌を使った特有の役というものがあります。
大車輪(だいしゃりん)とは?
ピンズの役といってパッと思いつくのが、「大車輪(だいしゃりん)」ですね。
大車輪はピンズの2~8までの牌を2枚ずつ集めるもので、チンイツ、タンヤオ、リャンペーコーの形になっています。
同じような形でマンズやソーズでも作ることもできるのですが、その場合は役の名前が変わって、「大数隣(だいすうりん)」や「大竹林(だいちくりん)」という名前になります。
五筒開花(ウーピンカイホウ)とは?
麻雀でカンをした時にリンシャン牌であがることを嶺上開花(リンシャンカイホウ)といいますが、このときリンシャン牌が五筒だったとき、五筒開花の役が成り立ちます。
ピンズの五筒はしばしば花に見られることがあるので、花が付く役にはこの五筒が使われることが多いです。
花鳥風月(かちょうふうげつ)とは?
花鳥風月という役は、「花」を5ピン、「鳥」を1ソー、「風」を字牌の場風牌、「月」を1ピンでコーツにした役のことです。
ここではピンズは「花」や「月」として使われていますね。
この役は普通に考えれば、ヤクハイ、トイトイとなりますが、花鳥風月は満貫の点数となります。
風花雪月(ふうかせつげつ)とは?
あまり聞いたことのない四字熟語ですが、風花雪月は日本語の花鳥風月のことで、意味も「自然の美しい情景や、そこから生じる情緒情趣」のことをいっています。
この風花雪月は、「風」を字牌の場風牌、「花」を5ピン、「雪」を字牌の白、、「月」を1ピンで表します。
黒一色(コクイーソー)とは?
黒一色は麻雀牌の中でも黒色が入っているピンズの2ピン、4ピン、8ピンと風牌の東、南、西、北のいずれかを使ってあがりの形を作る役になります。
まさに使用する牌のすべてが黒一色になるわけですね。
ピンズのホンイツトイトイを狙っている時に偶然できることがあるかもしれませんね。
まとめ
ここでは、ピンズの由来や役の種類をまとめました。
ピンズについて、
・ピンズは文銭というお金の形を表していた
・ピンズの牌には上下がある
・ピンズの牌を使った役、大車輪、五筒開花、花鳥風月、風花雪月、黒一色
などを解説しました。
ピンズはよく使う牌ですが、知らないことがたくさんありましたよね?
これから麻雀の合間に話すのにもってこいの、面白い雑学だったと思います!