麻雀で、あがることは大事なことですが、それと同じように振り込まないことが大事です。
振り込まないためには安全な牌を切る必要があります。
といってもいつも安全な牌があるとは限りませんよね。
特に相手の捨て牌が一九字牌ばかりだと、現物がないことがよくあります。
では、現物がないときはもう安全な牌を切る方法はないのでしょうか。
そこでご紹介したいのが、「ノーチャンス」という考え方です。
このノーチャンスという概念を知っておくと、相手の現物がないときでも安全牌を探すのにとても役立つんですね。
このノーチャンスを理解すれば、現物がないときでも闇雲に危険牌を切るようなことがなくなるので、放銃率をグッと下げることができるんです。
ではそのノーチャンスの牌の探し方ということを解説したいと思います。
こちらは約9分の解説動画となっています。↓↓↓
ノーチャンスというのは、同じ種類の牌が4枚すべて見えているときに当てはめることができる考え方で、安全な牌を見つけるのにとても役立つ理論なんですね。
このノーチャンスは、シュンツを作る数牌に関する考え方なので、字牌に使うことはできません。
例えば、
そして
それで、
一方、
ですから、
このように、同じ種類の牌が4枚見えてしまうと、その牌を使ったリャンメンのターツを作ることが物理的にできなくなるため、ノーチャンスとなる牌ができるんですね。
また4枚見えている牌があっても、4や5や6の牌はノーチャンスとならないので注意が必要です。
ノーチャンスとは同じ牌が4枚見えるときの考え方ですが、このように牌が4枚見えることを「壁(かべ)」といいます。
ですから壁ができるかどうかで、ノーチャンスになるかどうかが判別できるわけですね。
この壁ができるには同じ牌が4枚見えなければいけないわけですが、これは河だけでなく自分の手牌や鳴いている牌、またドラ表示牌などを含めて4枚見えている牌を探せばいいんです。
ではそれぞれの壁(4枚見えている牌)に対するノーチャンスとはどんなものなのでしょうか。
表1.牌が4枚見えているときのノーチャンスの牌
4枚見えている牌 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
ノーチャンス牌 | 1 | 1、2 | 2、3 | 3、7 | 7、8 | 8、9 | 9 |
4枚見えている牌というのは壁となっている牌ですね。
この表を見てもらうとわかる通り4枚見えている牌があるとき、安全牌になるのは1、2、3、7、8、9のどれかになります。
また4枚見えているのが1や9だった場合は、ノーチャンスとなる安全牌はないわけですね。
ノーチャンスの一番のメリットは、3人の相手誰にでも通用する考え方だということです。
牌が4枚見えるというのは卓上すべての牌から判断することなので、ノーチャンスの牌が見つかったなら、それは他の3人の誰にとってもノーチャンスの牌になるわけですね。
また、局が進むにつれて捨て牌がどんどん増えていくので、ノーチャンスの牌も増えていくことになります。
そのため安全牌を見つけやすくなりますし手牌をくずさずに済むので、振り込みを回避したりノーテン罰符を払うことが少なくなるところもノーチャンスのメリットの一つといえます。
また、多くのパターンがあるリャンメン待ちについての考え方なので、使える場面が多く守りを固めるにはとても有効な考え方なんですね。
良いことが多いノーチャンスですがデメリットもあります。
一番のデメリットは、このノーチャンスはあくまでもリャンメン待ちだけの場合の考え方だということです。
ですから、タンキ待ちやシャンポン待ちでは全く通用しないんですね。
なので、ノーチャンスだと思って切った牌でも、タンキ待ちでロンされることがあるのです。
確かにリャンメン待ちは待ちの形の中で最も多い待ちなのですが、ノーチャンスの牌だからといって完全は安全牌ではないということですね。
なかにはノーチャンスと見せかけて、あえてタンキ待ちなど別の待ちにしてくる相手もいますので注意が必要です。
ここでは、ノーチャンスの牌の探し方について解説しました。
<ノーチャンスの牌の探し方>
・ノーチャンスの考え方
・壁と安全牌にはどんな関係があるか
・ノーチャンスの考え方のメリット
・ノーチャンスの考え方のデメリット
ノーチャンスを覚えると、振り込みを回避できることが多くなってあなたの勝率も上がるはずですよ!