麻雀の牌には4つの種類があります。
萬子(マンズ)、筒子(ピンズ)、索子(ソーズ)、そして字牌ですね。
その中でもここでは、マンズについてを解説したいと思います。
人によってそれぞれ好みはあると思いますが、麻雀牌の中であなたはどの種類の牌が好きですか?
マンズというのはワンズともいわれる牌で、漢字が使われているからかっこいいと思う人が多いですよね。
ではそのマンズにはどんな雑学があるのでしょうか。
ではマンズの名前の意味とは何なのでしょうか。
実は、マンズはお金を表しているといわれています。
マンズの「萬」という字は、「万」という字で、お金の金額、つまり1萬なら1万円、2萬なら2万円という意味なんですね。
ちなみに麻雀で使われている3つの牌、つまりマンズ、ピンズ、ソーズはそれぞれお金を表しています。
マンズのほかに、丸い形のピンズは穴が開いたお金、つまり今の日本のお金でいうところの5円玉とか50円玉を表していて、ソーズはその銭を束ねておく縄のことを表しているんです。
そしてそのお金の量をマンズが表しているということですね。
マンズ、ピンズ、ソーズそれぞれがお金のことを表しているなんて、少し生々しい感じがしますよね。
麻雀の牌の中でマンズの特徴と言えば、漢数字が使われていることですね。
ピンズもソーズも絵柄の個数で数を表していますが、マンズは漢数字が書かれています。
そしてまたマンズの特徴の一つというのは、「一萬」や「二萬」などマンズの牌すべてが縦書きに書かれているということです。
そのため理牌するときに上下を入れ替える動作をすると、その牌がマンズであると相手に読まれてしまうことがあります。
実際に漢字で書かれているのはマンズと字牌だけですし、あとほかにピンズやソーズで上下の絵柄が気になるものは1索ぐらいに限られますからね。
手牌の中でも上下を入れ替える牌が、向かって左側だったら字牌、真ん中から右側の場合はマンズであることが多いです。
もちろん人によっては牌の上下を気にせず打ったりすることもありますが、ひとつの参考にはなることだと思います。
マンズの特徴はほかにも、盲牌が難しい牌だともいわれています。
盲牌とはツモった牌を見ることなく、指先の感触だけで何の牌かを識別する技術のことです。
ただ現在では先ヅモによる盲牌はマナー違反とされているので、盲牌の技術はプレー上、何のメリットもありません。
とはいうものの盲牌ができたらかっこいいので、初心者の中には何度も練習する人もいますけどね。
芸能人の中では、井上順(いのうえ じゅん)さんがよく盲牌されていたのを観たことがあります。
井上さんはあがってドラをめくるときに盲牌して、「なし!」「なし!」と声を上げて牌を確認していました。
井上さんのような豪快な打ち方をする方は、盲牌が似合っていてかっこいいですね。
よく幻の役といわれるのが九連宝燈ですが、麻雀の解説本などを見てみるとほとんどの場合が九連宝燈の形はマンズで描かれています。
ですが九連宝燈はマンズだけに限った役ではなく、ピンズやソーズでも同じような牌の組み合わせで九連宝燈を作ることができます。
麻雀プロの中には、小島武夫さんや女流雀士の岡田紗香さんなどが九連宝燈をあがっていますが、二人ともマンズの九連宝燈をあがっていますね。
やはり牌の中ではマンズで作る九連宝燈が一番かっこいいですね。
麻雀の役にはピンズで作る「大車輪」という役があるのを知っていますか?
大車輪はピンズの2~8の数牌を使ってリャンペーコーの形を作る役です。
ですがこの大車輪をマンズでも作ることができて、マンズの2~8で作るリャンペーコーのことを「大数隣(だいすうりん)」といいます。
ピンズでは丸い形を車輪に見立てていますが、マンズでは数が大事というわけですね。
またマンズ特有の役に、「百万石(ひゃくまんごく)」というものがあります。
百万石とはマンズのチンイツで数字の合計が100萬以上にする役です。
マンズの牌の中でも、789などの牌をたくさん使うことができれば、百万石の役を作ることができますね。
この百万石に関しては、ピンズやソーズでは役として成り立ちません。
あくまで「百万」というものですからマンズでなければダメだということですね。
この百万石という役は、ぴったり100万にしなければいけなかったり、ホンイツでも認められたりする場合もあります。
ここでは麻雀牌の中のマンズについてまとめてみました。
マンズについて、
・マンズの名前の意味
・マンズの牌の特徴
・マンズでできる役
を解説しました。
麻雀ではマンズは普段何気なく使っている牌ですけど、調べてみるとまだ知らないことや興味深いことがたくさんあって面白いですよね!