麻雀をしていて楽しみの一つといえば、配牌を開けるときではないでしょうか。
どんな牌が入っているのか、どんな役が作れそうか、どこまで点数を高くできそうか、期待で胸がワクワクしますよね。
ですがその期待とは裏腹に、まったく揃っていない、いわゆるクズ牌が来ることもあります。
とりわけ一九字牌ばかりでペンチャンやカンチャンが多いと、良い配牌とはいえずあがりの遠い悪い配牌といえます。
この配牌においてですが、悪い配牌に対しての救済措置があることをご存知でしょうか。
それを九種九牌といいます。
ここではこの九種九牌について、その意味などを解説していきたいと思います。
九種九牌とは、配牌と第1ツモの時において一九字牌の数が9種類で9牌以上来ることをいいます。
9種類で9牌以上というのがややこしいのですが、一九字牌が9個以上で、その種類が1萬、9筒、1索、東、西、中・・・とバラバラの9種類の一九字牌である必要があるんですね。
ですから、例えば9萬、1筒、9筒、東、南、北、發、中、中のように一九字牌が9個あったとしても、その種類が8種類しかないと九種九牌とはいわないわけですね。
配牌と鳴きのない第1ツモの結果九種九牌となった場合は、「流局」を選択できることになっています。
九種九牌になってその場を流局にしたいときは、「九種九牌で流す」と宣言することでその場を流局にできます。
もちろん九種九牌になっていたとしても、その場を流さずに続けることも可能です。
ですが九種九牌を宣言できるタイミングは一番最初の牌をツモった時だけです。
2巡目以降では流局にできないので注意が必要です。
九種九牌で流局になると、ルールによっては親が流れる場合と流れない場合があります。
親が流れるルールでは、九種九牌が起こった後、親は次の人に移るわけですね。
そして親が流れないルールでは、九種九牌が起こった後、親は連荘となって同じ人が親を続けるわけですね。
このようにルールによって親が流れるのか連荘になるのか違いがあるので注意しましょう。
九種九牌が来たら、その場を流して次の良い配牌を狙うのもいいですが、そのまま続けていく戦い方もあります。
一番に狙える役は国士無双ですね。
国士無双では13種類の一九字牌が必要となりますが、九種九牌ができていればあと4個の一九字牌でテンパイすることができますね。
国士無双は役満なので、流局にするよりイチかバチか狙ってみるのも面白いですね!
ですが九種九牌には国士無双以外にも狙える役がいくつかあります。
この役も配牌と第1ツモで完成する役なのですが、十三不塔は一九字牌が8種類や7種類でも成立する場合があるので、知っておくといい役です。
もう少しで九種九牌になりそうな場合は、この十三不塔の役もチェックしておくと、もしかしたら成立してるかもしれませんよ。
こちらは一九字牌を使った手になりますね。
配牌で九種九牌が来ていたら、ひとまず国士とこのチャンタの両天秤で打っていくようにするのがセオリーのひとつです。
ですからチャンタで使える2や3、7や8といった数牌も捨てずにとっておくようにしましょう。
これは、自分の捨て牌をすべて一九字牌にして最後の流局まで持っていくと成立する役です。
最後の流局まで捨て牌の回数は17~18回ありますが、それをすべて一九字牌にするわけですね。
九種九牌の場合はすでに手の内に9個の一九字牌があるので、18回のツモにおいて、2回に1回の割合で一九字牌をツモることができれば、流し満貫にすることができますね。
途中で捨て牌のいずれかを鳴かれてしまったら成立しないのですが、これが成立すると満貫の点数になるんですね。
ですが流し満貫はローカル役のひとつとされているため、場合によっては役として認めてもらえないこともあります。
配牌で九種九牌になっていると、もうすぐにでも国士をあがれそうに感じますが、実際には九種九牌から国士をあがれる確率は2~3%なのだそうです。
つまり30~50回に1回しかあがれない確率なのです。
なので配牌で九種九牌が来たら国士を目指すのではなく、流局にした方が得策といえるのかもしれませんね。
麻雀上級者では、九種九牌の場合は流局にして10種10牌以上から流さずに国士を目指すようにする人もおられるようです。
少しでもあがれる確率を上げるためには、流局と国士狙いの境界線を決めておくことが一つのポイントだということですね。
ここでは九種九牌についてまとめてみました。
九種九牌について、
・九種九牌の意味や注意点
・九種九牌では国士以外にも狙える役がある
・九種九牌から国士をあがれる確率
などを解説しました。
九種九牌は麻雀をやっていると稀にあることなので、その対応の仕方や注意点を覚えておくと良いですよ!