麻雀では「喰いタン」という役があります。
喰いタンとは「喰った(鳴いた)タンヤオ」ということですね。
この喰いタンはとても使いやすい役で麻雀のレベルアップには欠かせない役だと思うので、ここで取り上げてみることにしました。
麻雀を始めて間もない人は、喰いタンについてよくわからない人もいるかもしれないですね。
ですのでここでは喰いタンを使った戦術や、その役の狙い目などを解説していきたいと思います。
喰いタンは鳴いたタンヤオですが、作るのが簡単でわかりやすいのですが、ルールによっては認めてもらえないことがあります。
麻雀には「ありありルール」というルールがあって、このありありルールでは喰いタンが認められています。
ありありの「あり」とは「喰いタンがあり」というわけで、もうひとつの「あり」というのは「ヤクハイの後付けがあり」という意味です。
ですから「ありありルール」というのは、喰いタンも後付けもありというルールなわけですね。
逆に「なしなしルール」だった場合は、喰いタンも後付けもできないというわけですね。
このように麻雀をする人や場所によって喰いタンが使えるかどうかは場合によるので、注意が必要ですね。
喰いタンの最も優れている点は、役作りのスピードが速いということです。
普通の手役ではリャンメン待ちばかりの牌とは限らないので、ペンチャン待ちやカンチャン待ちがあると、それらを処理するのに時間がかかってしまうんですね。
ですから他人の親を流したい時や、自分の親を連荘したいときなどに喰いタンはとても有効な役だということですね。
他人が親であがったりすると、あなたと点数が大きく離れてしまいますので、他人の親は早く流すにかぎるんですよね。
逆にあなたが親だったら、たとえ喰いタンのような安い役であってもあがり続けることで、親を続けることができるので、他の人と点数を大きくすることができますよね。
また、喰いタンは点数になりやすい役のひとつともいえるので、わずかな点差をひっくり返したいときにも重宝する役だと思います。
喰いタンはそれだけだと1翻の安い役なのですが、牌の組み合わせによって高い役にすることができるんですね。
喰いタンでいちばん組み合わせたいものが、ドラです。
喰いタンならば他に役を作る必要がありませんし、ドラを使って高い役にすることができるんですね。
利用するドラは中張牌(2~8までの牌)でなければなりませんが、もし中張牌のドラが手の内にあったら、喰いタンを狙っていきましょう。
ドラはただ持っているだけでは点数にならず、あがってこそ点数があがる牌ですよね。
ですから速いスピードであがれる喰いタンと、あがったときに力を発揮するドラの相性はとてもいいと思います。
なので喰いタンを狙う時には、ドラの牌にも気をつけましょう。
そのほかに喰いタンと組み合わせる役として、サンショクやトイトイなどがあります。
サンショクについては、シュンツでつくる三色同順(サンショクドウジュン)と三色同刻(サンショクドーコー)のどちらでも一九牌使わなければ、喰いタンと組み合わせることができます。
例えば三色同順の場合は、マンズの345、ピンズの345、ソーズの345と同じシュンツを揃えることで、鳴けば1翻になりますが、タンヤオと組み合わせて2翻にすることができます。
また三色同刻の場合は、マンズの555、ピンズの555、ソーズの555と同じコーツを揃える2翻の役のことで、こちらは鳴いても2翻のままですから、タンヤオと組み合わせて3翻の役にすることができます。
またトイトイの場合は、中張牌がトイツになっていたら狙える役です。
ピンフは4つのメンツをすべてシュンツで作るのに対し、トイトイはすべてコーツでつくります。
またこのトイトイも2翻の役で、鳴いても2翻のままです。
しかもこのトイトイは三色同刻と複合することができます。
ですからもし2~8の牌を3枚ずつマンズ、ピンズ、ソーズであつめて、残りのひとメンツをコーツにできたら、4つ全てもメンツがコーツになりますよね。
なのでこれは、タンヤオサンショクトイトイで5翻の満貫の役にすることができるんですね。
相手が喰いタンをしかけてきたら、対応する方法は一九字牌を捨てることです。
狙いがタンヤオである以上、一九字牌では絶対にロンできません。
また相手の喰いタンに対して、何も対応しないというのも対策のひとつです。
タンヤオはドラや役と複合しない限り点数の低い役なんですね。
ですから、相手を気にせず自分の役を作っていくのです。
特に局の序盤で相手に鳴かれたとしたら、捨て牌が少ないので相手の手を読むことはかなり難しいんですね。
そんなときは、相手に構わず攻め続けるということですね。
ここでは、喰いタンについてをまとめてみました。
タンヤオや喰いタンは実践でかなり使われる役なので、あなたも使いこなせるようにしましょう。
喰いタンを使えるようになると役作りに困らなくなって、あがるスピードも速めることができますよ!