麻雀で大事なこととして、運と確率があります。
基本的に配牌やツモは運によるものだし、役作りについては確率を重視して組み立てるものですよね。
では運によって配られた牌を確率通りに組み立てていけば、確実にあがれるのでしょうか?
答えはノーですね。
たくさん枚数が残っている牌よりも、たった1枚しかない牌の方があがれたということは誰しも経験があることだと思います。
麻雀は4人で手の内を読み合うゲームですから、麻雀であがるためには確率を超えた別の視点が必要になるんですね。
そこでここでは麻雀において、勝つための確率についてとそれ以上に重要なポイントを解説したいと思います。
麻雀では待ちの牌の多さが確率に直結しています。
つまり待ちの牌が多ければ多いほど確率が高いということです。
逆に待ちの牌が少ないと、あがれる確率も低いことを意味していますよね。
例えば両面待ちを見てみると、両面なので2種類×4枚で合計8枚の牌で待つことになるわけですが、ペンチャンやカンチャン待ちの場合は1種類×4枚なので合計4枚の牌で待つことになります。
ですから単純に計算すると、両面待ちはペンチャンやカンチャン待ちよりも2倍も確率が高いことになりますね。
ほかにもシャンポン待ちの場合は、2種類×2枚で合計4枚の待ちになりますし、タンキ待ちの場合は、1種類×3枚で合計3枚の待ちとなります。
このように待ちの牌の数を数えることで、あがれる確率を計算できるわけですね。
ですが実戦では手牌や捨て牌によって合計枚数が変わってきます。
例えば1-4萬の両面待ちだとしても、すでに河に1萬が4枚捨てられていたとしたら、待ち牌は4萬の4枚だけということになります。
また3萬のペンチャン待ちの場合に、すでに3萬がポンされていたとすると、待ち牌は1枚しか残っていないということです。
なので、実戦のあがり牌の計算には注意が必要です。
ですが確率通りにいかないこともあります。
たくさんの待ち牌があるのに全然あがれなかったり、待ち牌は少ないのにすぐにあがれることがあります。
まず挙げれられるのがタンキ待ちについてです。
タンキ待ちについては、一九字牌、特にオタ風のタンキ待ちでは待ち牌の枚数の割にあがりやすい待ちといえます。
さらに字牌のタンキ待ちでも、2枚切れの牌を狙う「地獄待ち」については、あがり牌の残りはたった1枚なのにとてもあがりやすい待ちとなります。
地獄待ちについては相手の不要牌を狙う待ちなので、単純に枚数による確率では計算できません。
ほかにも246という牌を持っていて6を切ってリーチをかけるとき、待ちはカンチャン待ちとなるわけですが、この場合は6を切ったことで6のスジである3で待つ形となり、スジ引っかけの待ちとなるんですね。
この場合、単なる4枚の牌を待つカンチャン待ちではなく、多面張に匹敵するような良い待ちになります。
ほかにもリーチしている人の捨て牌で待つ「現物待ち」というのも、確率以上のあがりやすさがあります。
リーチをかけると多くの人が安全牌を捨ててくるので、それを逆手に取った待ちというわけですね。
このようにあがれる確率というのはあがり牌が多いだけで決まるものではなく、どんな牌で待つか相手の心理をついた待ち方が有効になるわけですね。
もしあがり牌が1枚しかなかったとしても、それが相手から出てくればいいわけですから、枚数だけに縛られないことが大事です。
両面待ちなのにあがれないとか三面張なのにあがれないといったことはありませんか?
なかなかロンあがりができない場合は、あなたの手が相手に読まれていると考えられます。
たとえば萬子の三面張だったとしても、捨て牌が索子と筒子だらけだった場合、相手はホンイツ、チンイツに警戒して萬子を捨ててこなくなるんですね。
ほかにも両面待ちのときでも、そのときチーしてサンショク狙いがあからさまだった場合もやはり相手に警戒されます。
このように、捨て牌や鳴きというのは自分の手牌の情報を相手に知らせることになるので注意が必要です。
麻雀で大事なのは運と確率です。
これらはどちらも欠かせない要素で、運がなくては勝てないし確率だけでも勝つことはできません。
麻雀において私は、運を呼び込むのが確率で確率を上げるのが運だと思っています。
どちらの要素もあがるために必要な両輪で、この運と確率がうまくつながったとき、勝負に勝つことができるものだと思っています。
ここでは麻雀における確率とあがるためのポイントを解説しました。
<麻雀の確率についてのまとめ>
・麻雀では確率の高さが勝敗を分ける
・確率が低くてもあがれるケースとは
・あなたの捨て牌は相手に読まれている
・確率と運をどう捉えればよいか
麻雀では確率だけを追っても勝つことができないことを理解して、確率が低くてもあがれるケースがあることを覚えておきましょう。