麻雀には「純チャン」と呼ばれる役があります。
麻雀の役はたくさんありますが、その中には役作りの難易度が高いものと低いものがあります。
この純チャンという役は難易度がかなり高い役の一つで、純チャンがどんな役かは知っていても実際にあがったことがある人はそれほど多くないのではないかと思います。
麻雀では役作りの速い役がよく使われます。
喰いタンやヤクハイ、ピンフなどですね。
ですから、時間のかかる純チャンのような役は狙いに行っても、そうした手の速い役に阻まれて、なかなか成就することがないんですね。
それでも点数の高い役ですから、あがることができれば一気に逆転することも可能な役なんですね。
また、難易度はさらに高いですが、ほかの役と複合することもできます。
ですから純チャンを扱えるようになれば、攻撃の幅が広がり多彩な攻めができるようになります。
そこでここでは、この純チャンという役について解説したいと思います。
こちらは約8分の解説動画となっています。↓↓↓
純チャンは一九牌を含むメンツだけであがりの形を作ります。
純チャンはメンゼンで3翻、鳴いたら2翻の役ですね。
純チャンはメンツに字牌を含んではいけません。
字牌を含むと、「チャンタ」という2翻の役になってしまいます。
ですから、手牌に字牌があるかないかで、チャンタか純チャンか、役が変わってくるわけですね。
純チャンの役は次のようになります。
純チャンの例
これを見てもらうとわかる通り、4つのメンツと雀頭がすべて一九牌でできていますよね。
純チャンに使うメンツは、シュンツでもコーツでもよいとされています。
この純チャンのメンツは一九牌を含めなければいけないのですが、123や789というメンツはとても作りづらく、待ちがカンチャン待ちやペンチャン待ちになりやすいです。
つまり、
そしてもう一つ大事なことで、リャンメン待ちに関する注意点があります。
これで、
これと同じように、
このようにカンチャン待ちやペンチャン待ちでは純チャンのメンツになることが確定していますが、リャンメン待ちの場合は純チャンの役が確定していないので注意が必要ですね。
純チャンと複合する役はあまり多くありません。
というのも純チャンは一九牌だけを使うので、字牌を使う役のすべてが使えないからなんですね。
先述したように、純チャンに字牌を加えると、「チャンタ」という別の役になってしまいます。
それでも純チャンは一部の役と複合することができます。
難易度は高いですが、以下のような複合があります。
純チャンの複合役
とてもキレイな牌姿ですよね。
この牌では純チャンのほかに、123のサンショクと、イーペーコーが複合しています。
この4つのメンツは、すべてが役に絡んでいて無駄がないメンツの構成になっていますね。
この役は、純チャン・サンショク・イーペーコーで、合計6翻の大物手になります。
純チャンはこのような役と複合することができるのを覚えておきましょうね。
純チャンは、配牌がよくなかったときに狙うことができる役の一つです。
配牌で一九字牌が多いと、ほとんどの役が作れなくなります。
そんなときは、「国士無双」か「チャンタ」か「純チャン」のどれかを狙うことになると思います。
ですから、純チャンは配牌が悪いときに重宝する役なんですね。
メンタンピンができないときでも、この純チャンを狙うことができるんです。
また純チャンは、国士崩れで狙いにいくことができる役でもあります。
国士無双を狙っていても、一九字牌のどれかが4枚見えてしまうと作ることができなくなりますよね。
そんなときは、国士から純チャンに切り替えて役作りをすることができます。
このように国士崩れの受け皿になることができるのは、純チャンのメリットの一つですね。
純チャンで使う牌は一九牌だけですから、多くの中張牌は捨てることになります。
すると、それが相手のあがり牌になってしまうことがあるんですね。
特に、数牌の4、5、6の牌は純チャンでは全く必要のない牌です。
ですが純チャンが関係ない相手にしたら、それらの牌は必要になることが多い牌なんですね。
ですから、ロン牌になる危険が高い牌だといえます。
それでもその牌を持っている限り、純チャンの役をあがることはできません。
それなので、純チャン狙いは放銃する危険が高い戦い方だというところがデメリットですね。
ここでは、純チャンの役についてを解説しました。
<純チャンについて>
・純チャンの役と作り方
・純チャンと複合する役
・純チャンのメリット
・純チャンのデメリット
純チャンは守備力の低い役なので、相手に危険を感じたら無理にあがりに向かわず、防御に回ることも大事です。