麻雀で勝つためには戦い方、戦術を学ぶことが大事です。
ですがいつもあがりに向かうことだけを考えればいいというものではありません。
麻雀は4人で戦うゲームです。
ですから確率的にも4回に1回勝てれば良いもので、逆を言えば4回のうち3回は勝てないのが普通なのです。
ですから攻めるだけでなく守ることも大事な戦術となります。
では、いつどのように攻め守るのか、麻雀で勝つ確率を上げるにはそれを学ぶことが大事になります。
ここでは麻雀の役やルールはある程度頭に入っているけどなかなか実戦で勝てない人、あるいは役とルールを覚えたのでこれから基本的な戦術を学びたい人に向けて具体的な戦い方をお伝えしたいと思います。
こちらは約7分の解説動画となっています。↓↓↓
麻雀では4人でツモと捨てることを繰り返すゲームです。
では実際に1局にツモは何回くらいできるのでしょうか。
麻雀のツモの回数を調べてみると、ポンやチーなどの鳴きを考えないで数えてみると、東家と南家で18回ずつ、西家と北家で17回ずつとなります。
麻雀牌136枚のうち王牌を除いて4で割るとおおよそそれくらいになるわけですね。
その17~18回の中で役を作ってあがりに向かうことになるわけですね。
ここでは麻雀の1局を3つに分けて、配牌~6回目のツモまでを序盤、7~12回目までを中盤、13回目~終了までを終盤として解説します。
麻雀の捨て牌は6個ずつ3つの列にして並べていきますが、その上段が序盤、中段が中盤、下段が終盤となるわけですね。
この序盤・中盤・終盤では、戦い方や守り方、局の進め方、鳴き、捨て牌、駆け引きや考え方などが大きく異なってくるので注意が必要です。
麻雀は配牌で始まりますが、配牌に関しては技術がどうこうという問題ではなく、まったくの運だよりになります。
配牌では一般に、中張牌が多くなっていれば良い配牌(=あがりに近い)といえますが、逆に一九字牌が多ければ悪い配牌(=あがりに遠い)といえます。
本当に運が良いときは配牌で1シャンテンや2シャンテンのときもあるでしょう。
それでも運がいつも良いことはありません。
もし配牌で一九字牌が多い時は「チャンタ」や「純チャン」のほか、「国士無双(コクシムソウ)」や「十三不塔(シーサンプトー)」という役、あるいは「九種九牌で流す」という選択肢を考えてみてください。
一般にどんなに配牌が悪いとしても、6シャンテンが最悪とされています。
これはどんなにバラバラな配牌でも、七対子(チートイツ)を考えれば6回の有効牌のツモでテンパイにできるということです。
ですからいかに配牌が悪かったとしても、ツモ次第で戦える場合もあるんですね。
また、序盤で注意したいのがドラ切りです。
ドラはそれが1枚あるだけで点数が倍増する特別な牌です。
なので、たとえドラが1枚だけの孤立した牌だったとしても、序盤のうちからドラを捨てることは避けるべきです。
たとえ手の内にドラが1枚しかなくても、後のツモで対子にできたりメンツにできることも多々ありますので、序盤の手の内のドラは大事にしましょう。
麻雀の局面が中盤になってくると、役作りが進んできます。
ですがそれは相手も同じことです。
ここで大事になるのが、テンパイした時のあがり牌の枚数です。
この中盤戦においてはあがり牌が多い時はリーチをかけるなど攻めていって良いのですが、あがり牌が少ない時は注意が必要です。
あがり牌が少ないときにリーチをかけて攻めに出ると、なかなかあがれず他家に追いつかれて追っかけリーチをされることもあるんですね。
もちろんあがり牌の枚数が少なくても「地獄待ち」のように比較的あがりやすい待ちの形もあるのですが、待ちの形が悪いときのリーチにはリスクが伴うことを覚えておきましょう。
そしてこの中盤戦において、ここでテンパイまでこぎつけられなかったとしたら、攻めから守りに転ずることも大事になってきます。
先ほども言ったように麻雀は4人でおこなうゲームなので、いつも攻め一辺倒では勝つことはできません。
なので中盤では自分の役の進み具合を考えて、相手への放銃を避けるようにすることが大事です。
具体的には、手の内に一九字牌などの安全牌を残しておいたり、親の捨て牌をチェックしたりするようにします。
終盤では攻めよりも守り方が大事になってきます。
あなたの手役の待ちが良いときは攻めることもありかもしれませんが、点数が安い役での攻めは「ハイリスク・ローリターン」となります。
つまり相手への放銃という危険度は高いにもかかわらず、あがったときの点数は低いというものです。
これでは分が悪いです。
なので終盤で勝負にいくときは、ある程度点数の高い役のときにするようにしましょう。
そうすれば「ハイリスク・ハイリターン」となって勝負することができます。
それから終盤で大事なことは、鳴いて手役を進めて罰符を回避するということがあります。
終盤では流局時のノーテン罰符を考えることが大事です。
ノーテン罰符は1,000~3,000点を支払わなければなりません。
なので実際には、放銃したときより多くの点数を支払うこともあるのです。
特に一番最後の捨て牌には注意が必要で、最後の捨て牌のロンあがりは1翻プラスとなってしまいます。
なので最後の最後では、ノーテン罰符を覚悟のうえで危険な牌は捨てないようにすることも大事なことです。
ここでは以下のような麻雀の序盤・中盤・終盤の戦い方、戦術についてまとめました。
・序盤の戦い方~配牌から局の流れをつかむ
・中盤の戦い方~役作りと駆け引きのポイント
・終盤の戦い方~攻めるか守るかで勝負が決まる
初心者の多くが勝てないのは、放銃が多いことが一つの要因となっています。
あがることはできても放銃を防げないようだと、やはり勝つことができないのです。
なので麻雀で役を覚えて攻めることができるようになったら、次は放銃しないために守りを覚えるようにすると勝つ確率を上げることができます。
そのためにも麻雀の序盤・中盤・終盤の戦術を押さえておくようにしましょう。