麻雀の役にイッツー(一気通貫)というものがあります。
イッツーは同種の牌を1から9まで順子で揃える役で、123、456、789と3つのメンツを作ると成立します。
ただしイッツーの順子は123、345、678のように牌の並びがずれてしまっては成立しません。
このイッツーについては、メンゼンで2翻の役となりますが、鳴くこともできるためチーをしてメンツを揃えることができるんですね。
そこでここではこのイッツーの意味や狙い目、複合する役やローカルルールについて解説したいと思います。
イッツーは一気通貫(いっきつうかん)という役で、3つの順子を作るものですが、見た目が美しくて華やかさのある役でもあります。
また同じ種類の牌を1から9まで集めるものなので、初心者でもわかりやすく覚えやすい役のひとつだと思います。
「一気通貫」の漢字の意味は、1から9までの数字を一気に貫き通す、といった感じですね。
その数字が123456789と並ぶ姿は本当にキレイですよね。
イッツーのメンツの形としては一九牌を含むので、12という牌から3を待つペンチャン待ちや79という牌から8を待つカンチャン待ちなどになることが多いです。
また456というシュンツは必ず必要となるメンツで、345や567といったシュンツではイッツーにならないので注意が必要です。
イッツーは同じ種類の牌がいくつか順子になっているときに狙いやすい役です。
またイッツーは3メンツが完成してテンパイする場合と、ロンした牌でイッツーが完成する場合があります。
この後者の場合は注意必要で、ロンした牌によってはイッツーの役が付かない場合もあるんですね。
例えば123、45、789という牌を持っていた場合は、3-6待ちとなっていますが6の方ではイッツーが付きますが、3の方ではイッツーは付かないことになるんですね。
またイッツーは鳴ける役なので、チーを使ってあがりに向かうこともできます。
そしてイッツーには123と789というシュンツがあるので、チャンタ系の役を考えながら揃えていくのがポイントのひとつです。
イッツーの役から中張牌の456のメンツを除けば、チャンタ系の役になりますよね。
イッツーの難しいところは、メンツの形が123,456,789と決まっていることです。
これらをメンゼンで集めようとしても、よほどツモに恵まれないかぎりは作るのが難しいといえます。
ですのでイッツーは点数の高目として考えておき、もしイッツーにならなくてもあがれるような手牌にしておくことが大事なんですね。
イッツーは非常に多くの役と複合します。
このイッツーという役は、シュンツ系の役と相性がいいんですね。
例えば、ピンフやイーペーコーですね。
ピンフはイッツーの3つの順子ともう一つ順子を作ればいいので、比較的簡単に複合できます。
またイーペーコーは2組の順子による役ですが、イッツーの123、456、789のいずれかのメンツを重ねることで112233、456、789のようにイッツー・イーペーコーを作ることができますね。
このほかにもイッツーの3メンツの他にヤクハイを付けてスピードを重視することができます。
また高得点を狙うならホンイツやチンイツとの複合がおすすめです。
メンホン・イッツーなら満貫以上、メンチン・イッツーなら倍満以上が狙える大物手となりますね。
イッツーにはいくつかローカル役が存在します。
三色通貫はサンショクイッツーとも呼ばれる役で、三色(萬子・筒子・索子)を使って、123、456、789の順子を作るものです。
三色通貫は三色同順と似ているのですが、萬子と筒子と索子を使ったイッツーが三色通貫となるわけなんですね。
五心通貫はイッツーをあがるとき、123、46、789という牌でカンチャン待ちの5であがるものです。
五心通貫は通常のイッツーの翻数に加えて1翻がプラスされます。
イッツーチャンタは、イッツーの3メンツのほかに一九字牌のメンツを作ったときに成立する役です。
一般にイッツーには456という中張牌が含まれるのでチャンタと複合はしないのですが、特別に認められる場合があるのですね。
イッツー純チャンという役は、イッツーの456以外の部分が純チャンになっている形を言います。
イッツーチャンタでは字牌が含まれますが、イッツー純チャンでは字牌は含まれませんね。
イッツーとチャンタや純チャンは一般の麻雀ルールでは複合しないのが当然なので、これらの役をあがると冷たい目で見られるかもしれません。
またローカル役には東北新幹線という役もあるんですね。
東北新幹線は、イッツーによる3メンツと字牌の東と北でコーツと雀頭を作るものです。
東北新幹線のイッツーは、索子に限定する場合や萬子や筒子でもよいとする場合があります。
ここではイッツーについて意味や狙い目、ローカル役などを解説しました。
<イッツーについてここで解説したこと>
・イッツーの意味
・イッツーの狙い目
・イッツーの複合役
・イッツーのローカル役
麻雀ではイッツーはよく出てくる役なので、使い方を覚えて実戦で活かしていきたいですね!