麻雀に限らずどんなゲームでも公平公正にやるのが最低限のマナーです。
ですが麻雀にはイカサマと呼ばれる、やってはいけないズルい方法がいくつかあります。
そのズルい行為をやらないことはもちろんですが、それを知っておくことで、その行為を防止することができます。
ですのでここでは、そのいくつかのイカサマについてご紹介したいと思います。
イカサマというのはとても悪質な行為なので、どんなに親しい仲であってもすべき行為ではありません。
お互いに気持ちよく麻雀を楽しむためにも、イカサマのないフェアプレーの精神で麻雀を楽しみましょうね。
麻雀は全自動麻雀卓ではなく手積みの麻雀牌でやっている人が多いと思います。
特に初心者の場合は、雀荘など以外では全自動麻雀卓を使う機会は少ないと思います。
麻雀でのイカサマの多くは、この手積みの麻雀牌で行われることが多いんです。
その中でも「積み込み」と呼ばれるイカサマがあります。
この積み込みというのは、麻雀牌をジャラジャラと洗牌(シーパイ:牌を混ぜること)して牌山を作る時に行われます。
あらかじめ目を付けていた牌を、自分のわかる位置に積み込むのですね。
例えば「東」という牌を自分の牌山の左端に積んでおく、といったことですね。
そこに「東」があるとわかれば、配牌でその牌をゲットすることができるかもしれないですし、誰がその「東」を持っているかなどを知ることができるんですね。
また麻雀ではポンやチーなどの鳴きが入らない限りツモ巡が変わることがないので、前もって特定の位置に牌を積み込んでおけば、先々のツモを予測できることができます。
さらにこの積み込みをおこなえば、ドラやドラ表示牌の操作もできて、自分の有利な展開に持ち込むこともできます。
そしてこの積み込みを防止する方法はというと、洗牌のときに牌をすべて裏返してよく混ぜるということです。
牌が表を向いていると自分の目の付けた牌を選ぶのが容易なので、牌を裏返しにして積み込む牌を見えなくすることが有効です。
ですので洗牌のときには、積み込みのイカサマが行われていないか注意しましょう。
通常麻雀では各人とも1牌ずつツモりますが、牌を2枚ツモる不正行為もあります。
やり方は、自分のいらない牌を1枚握って、その手で牌山から2枚ツモるという「2枚ヅモ」ですね。
そのとき、あらかじめ握っていたいらない牌を、ツモと同時に牌山に置いてくる、というやり方です。
自分の手持ちの1牌と牌山の2牌を入れ替えるという行為ですね。
これで傍から見たら、1枚ツモっているようにしか見えないので、気づかれにくいんですね。
この行為は、2枚ツモることができるので役を作るのは2倍の速さになるんですね。
しかもいらない牌を牌山に置いていくので、次のツモ巡の人のツモ牌はその置いた牌になるわけですね。
ですから下家の人のツモが何なのかもわかるようになるんです。
麻雀でやけに手をつくるのが速かったり、ツモに不自然な動きが見られるときは、このイカサマを疑ってみてくださいね。
そして麻雀は4人で競うゲームですから、仲のいい友人であっても、基本的には2人あるいは3人で協力して打つということは禁止されています。
麻雀はあくまでも個人戦というわけですね。
プレーヤー同士で協力すると、誰か1人をカモにすることができてしまいますし、プレーヤー間で点数操作ができてしまって、公平な勝負ができないのです。
また協力者というのは、麻雀の対局者以外の人が協力するのもダメです。
よく麻雀の対戦を外から見ている人がいますが、この人が対局者の手の内を見て、それを仲間の対局者に教えるという行為があるんですね。
このような協力者を「かべ役」といいますが、このかべ役を使えば、相手がいつテンパイしたか、また、どんな牌が待ちになっているかなどがわかってしまうのです。
マンガ「哲也」のなかでは、かべ役の人が哲也の手の内を盗み見て、それを仲間に教えたという話があります。
そのときかべ役は「明日は晴れるかな?」などと天気の話をして、哲也がテンパイしたことを暗に教えていましたね。
このようにあらかじめかべ役と何をどう伝えるかを話し合っておいて、それを何気ない会話の中で伝えるのが、このイカサマになります。
たとえかべ役の人が言葉を発しなくても、しぐさや合図でも情報を伝えることができます。
なのであなたの牌を、あなた以外の誰かがもし見ていたとしたら、このイカサマに気をつけてくださいね。
麻雀では誰もが勝ちたい、負けたくないと思っています。
ですがどんなに勝ちたいと思っても負けてしまうのが麻雀であり、そこが麻雀の面白いところでもあると思っています。
ですので麻雀で楽しいひとときを過ごすためにも不正行為はせず、正々堂々と戦いましょう。
麻雀には「お酒を飲まない」「お金をかけない」「タバコを吸わない」をモットーとした、「健康麻将」という麻雀があります。
この健康麻将では、もちろんイカサマはしてはいけませんし、それと疑われる行為についてもしないように決められています。
私はこのような健全な健康麻将が好きですし、麻雀はこうあるべきだと思っています。
麻雀というのは子供から高齢者まで、世代や性別、国や人種を超えて、たくさんの人々に遊べるゲームであってほしいと思っています。
ここでは、麻雀のイカサマについてと健康麻将についてまとめてみました。
麻雀のイカサマではここで紹介した以外にも、たくさんのイカサマが存在します。
ですが一度でもイカサマをすると、あなたは信用を失うだけでなく、麻雀を共にやってくれる友人まで失うことになります。
なのでイカサマは絶対にしないようにしましょうね。