麻雀にはたくさんの専門用語があります。
麻雀用語のほとんどは中国語なので、覚えにくい名称が多いんですよね。
その一つに、「イーシャンテン」という言葉があります。
このイーシャンテンという言葉は、「カンチャンの牌を引いて、好形のイーシャンテンになった」とか、「待ちの悪いテンパイをくずして、イーシャンテンに戻した」などのように使われることがあります。
またイーシャンテンは、麻雀の実況解説や解説本などでもよく使われる言葉なので、よく理解しておくことが大事です。
そこでここでは、このイーシャンテンとはどのような意味なのか、そしてどんな雑学があるのかということを初心者でもわかりやすいように解説したいと思います。
またイーシャンテンというのは、あがりやテンパイと深い関係がありますから、それらとの関わりについても解説したいと思います。
こちらは約7分の解説動画となっています。↓↓↓
イーシャンテンとは「一向聴」と書きます。
その意味は、「あと1つの牌が来ればテンパイになる状態」のことをいいます。
テンパイというのは、「あと1つの牌が来ればあがりになる状態」のことですね。
このイーシャンテンのテン(聴)とはテンパイ(聴牌)のテンです。
そしてシャンというのは「向かって」という意味ですから、シャンテン(向聴)は「テンパイに向かって」という意味になります。
またイーシャンテンのイーというのは数字の1のことです。1、2、3、4は中国語でイー、リャン、サン、スーと続きますね。
イーシャンテンというのは「イー・シャンテン」ですから、「テンパイに向かってあと1つの状態」となるわけです。
あと1つの牌でテンパイなわけですから、イーシャンテンはあがりにはあと2つの牌が必要というわけですね。
また、テンパイに向かってあと1つの状態がイーシャンテンといいますから、テンパイに向かってあと2つの状態のことを、2を表す「リャン」という言葉を使って「リャンシャンテン」といいます。
テンパイに向かってあと3つの牌が必要なことは「サンシャンテン」ですね。
このように数字を変えていってシャンテン数を表すことができるんですね。
この何シャンテンという言い方は、数字が大きければ大きいほどあがりから遠くなることを示しています。
イーシャンテンやリャンシャンテンはそれぞれテンパイまであと1つ、あるいは2つという意味でした。
ですが、もっともっとあがりに遠い形があります。
それでもシャンテン数を考えるときは、メンツ手以外に、チートイツと国士無双の手を考えて、もっとも最小値をその手のシャンテン数とします。
ですから、バラバラに見えても案外国士無双には近い手だったり、トイツがある場合にはチートイツに近いこともあるわけですね。
ではイーシャンテンがテンパイに一番近いならば、限りなくテンパイに遠いのは何シャンテンになるのでしょうか。
その形の一つとしては、国士無双を狙いながら中途半端にメンツ手を狙いにいったような形が挙げられます。
それが次のような形です。
国士無双狙いからポンをした形
上のような形だと、鳴いた中以外はメンツはおろか、トイツやターツもありません。
もちろん鳴いてしまっているので、国士無双を狙うこともできません。
このような形は、最短で6つの牌を引き入れればテンパイすることができます。
なので、これは6シャンテンということになります。
さすがにここまであがりに遠いと、あがりを狙うよりも守りを固めることが大事になると思います。
それでも最短で6巡あればテンパイできるのですから、まったく希望がないわけではないんですね。
またテンパイはしているものの、まだあがらず形を変化させてより有利な待ちや点数の高い待ちにしたい状態を、仮りテン(かりテン)とか0.5シャンテンといいます。
0.5シャンテンの例
上の牌姿では、
仮にこの状態であがったとすると、ヤクハイの東のみの1翻の手になってしまいますが、もしマンズを引いてホンイツとイッツーができたとしたら、ヤクハイ・ホンイツ・イッツーで6翻の役となるため、5翻も差ができてしまうんですね。
このような仮りテンや0.5シャンテンというのは、手牌をもっと高くしたいときや相手の危険牌を抱えているときなどに起こりやすい形です。
また場合によっては手牌の手変わりを待たず、
例えば、
麻雀の打ち方は人それぞれですから、テンパイやイーシャンテンの形もいろいろあるんですね。
ここでは、イーシャンテンについて解説しました。
<イーシャンテンについて>
・イーシャンテンとはどんな意味?
・あがりの遠い6シャンテンとは?
・テンパイでもあがらない0.5シャンテンとは?
イーシャンテンになると、だんだんあがりが近づいてくるのでドキドキしますよね。
それでも、焦ることなく注意深く打牌を選択するようにしましょう。