麻雀牌は、マンズ、ピンズ、ソーズ、字牌をすべて合わせると136枚もあります。
麻雀牌のように多くの道具を使うゲームって、あるんでしょうか。
もっともメジャーなトランプの枚数は53枚ですし、花札は48枚、カードゲームの「UNO」でも108枚ですから、それらは麻雀牌の136枚にはまだ及びませんね。
その麻雀牌の中でも今回はピンズの1、つまりイーピン(1筒)について注目したいと思います。
イーピンはピンズの牌の中で大きな丸が一つだけの、とても分かりやすい形をしていますね。
このイーピンを使う役にはどんなものがあるのでしょうか。
麻雀の役には、通常の役のほかに一般的でないローカル役というものもあります。
イーピンは、このローカル役の中で使われることがあるんですね。
ローカル役では麻雀牌の牌の形からいろんなものを連想したり、見立てることが多いです。
麻雀牌の中でピンズの牌のいちばんの特徴は、その丸い絵柄ですよね。
なのでローカル役ではイーピンを丸いものに見立てることが多いです。
ではイーピンを使った役にはどんな役があって、またどんなものに見立てられているのかを解説したいと思います。
こちらは約9分の解説動画となっています。↓↓↓
九連宝燈(チューレンポウトウ)という役は、マンズで作る形がよく知られていますが、ピンズで作ることもできます。
九連宝燈には待ちが9種類になる、「純正・九連宝燈」というものもありますね。
九連宝燈の牌の形は以下のようになります。
九連宝燈
九連宝燈をピンズで作る場合には、必ず
このように、ピンズの牌をこれだけ集めてきれいに揃えるのはかなり大変です。
九連宝燈はなかなか出ない役満ですが、いつかは出してみたい役満の一つですよね。
国士無双(こくしむそう)は、いくつもある役満の中でもあがりやすい役満の一つといわれています。
もしかしたら、あなたも出したことがあるかもしれませんね。
これは、負けていて最後の勝負にいく場合にお世話になることが多い役です。
ただ狙いにいくことは多いですが、なかなか成就しない役でもあります。
国士無双の形は以下のようになります。
国士無双
なお、国士無双のあがりには、13種類の一九字牌すべてで待つ「国士無双13面待ち」というダブル役満もありますね。
またピンズを使った役に「大車輪(だいしゃりん)」という役があるのですが、これと似たような役でイーピンを使う「小車輪(しょうしゃりん)」というものがあります。
これは実戦ではあまり見かけないローカル役の一つですが、「大車輪」に付随する役の一つとしてご紹介します。
小車輪の役は以下のような形です。
小車輪
これはピンズの1から7までの牌で、チートイツ(リャンペーコー)を作る形になります。
この役ではイーピンはタイヤの一つに見立てていますね。
大車輪では2から8までのピンズの牌を使いますが、この小車輪では
イーピンを使うローカル役をいくつか考えてみました。
麻雀役の海底撈月(ハイテイラオユイ)とは、「ハイテイツモ」のことですが、四字熟語にも「海底撈月」という言葉があります。
四字熟語の「海底撈月」は「かいていろうげつ」と読みます。
これは「実現不可能なことに労力を費やして無駄に終わる」という意味になります。
よく使われるハイテイですが、海底撈月(ハイテイツモ)の漢字には「月」が使われていますので、この月をイーピンに見立ててみます。
一般に、海底撈月という役は、山の最後の牌であがることですよね。
その海底撈月という言葉には「月」が入っているわけですから、もしハイテイで
ですから、海底撈月の特別な場合が「純正・海底撈月」になるのですね。
美しい花の一つに「月下美人」という花があります。
この月下美人という花は白色や淡い赤色の花で、一夜しか花が咲かないといわれていて、「幻の花」とも呼ばれている花なんですね。
この月下美人を麻雀の役にしてみました。
月下美人
月下美人の役では、
これは、月夜の下で白や赤の月下美人の花が鮮やかに咲いている様子を表していますね。
また秋の風情を感じることといえば「中秋の名月(十五夜)」です。
中秋の名月は、十五夜で月見酒を楽しむ方もおられると思いますが、麻雀役では以下のようになります。
中秋の名月(十五夜)
中秋の名月の役では、
ここではイーピンを使った役をご紹介しました。
<イーピンを使う役>
・九連宝燈
・国士無双
・小車輪
・純正 海底撈月
・月下美人
・中秋の名月
イーピンは丸いので、麻雀牌の中でも親しみが持てる牌だと思います。
しかしながらローカル役のほとんどは、一般のルールでは認められないので注意しましょうね。