麻雀の役はたくさんありますが、1翻の役はすべて頭に入っていますか?
1翻の役というと、タンヤオとかピンフ、またはリーチなどを思い浮かべるかもしれませんが、このほかにも、「イーペーコー(一盃口)」という役があります。
タンヤオやピンフでは、タンヤオのみ、あるいはピンフのみといったあがりをよく見ますが、イーペーコーに関しては、なかなかイーペーコーのみであがることはないように感じます。
イーペーコーをよく見かけるのは、なにかの役と複合するときなんですね。
例えば、ピンフ・イーペーコーとか、サンショク・イーペーコーなどです。
イーペーコーは1翻の役ですが、そのような役と重なることで威力を発揮する役なんですね。
では、イーペーコーという役はどのように狙っていけばいいのでしょうか。
ここでは、このイーペーコーの役についてと複合しやすい役についてを解説したいと思います。
こちらは約7分の解説動画となっています。↓↓↓
イーペーコーは次のような形になります。
イーペーコーの例
上の牌で、
これがイーペーコーの役になります。
この
そしてイーペーコーの役では、イーペーコー以外の部分はどんなシュンツ、コーツでも良いことになっています。
またイーペーコーはメンゼンの役となります。
なのでチーしたりすると、イーペーコーの役は付きませんね。
このイーペーコーの役はイーペーコーの部分以外を鳴くのもダメです。
ですからイーペーコーは必ずポンとかチーをせずに、メンゼンで役を作らなければいけないんですね。
ただし注意点があります。
イーペーコーは、同じシュンツを2組作らなければいけません。
なので、同じ345でも、
数字が合っていても、数牌の種類が違っていてはいけないんですね。
ちなみにイーペーコーの形を表すときは、
イーペーコーはほかの役と複合することが多い役です。
例えばタンヤオとイーペーコーが重なると次のようになります。
タンヤオ・イーペーコーの例
タンヤオですから、2~8までの牌でイーペーコーとほかのメンツを作っていますね。
また、ピンフとイーペーコーが重なると次のようになります。
ピンフ・イーペーコーの例
これはピンフですから、メンツはすべてシュンツにして、リャンメン待ちであがる必要があります。
そしてサンショクですね。
サンショクドウジュンもイーペーコーと重なることがあります。
サンショク・イーペーコーの例
これはサンショクなので、マンズ、ピンズ、ソーズそれぞれのシュンツを揃えなければならない役です。
このようなサンショクイーペーコーは鳴いてしまうと、サンショクの食い下がりの1翻しかなくなります。
鳴くとイーペーコーの役は成立しないですからね。
このようにイーペーコーは組み合わせが広く、この他にも重複できる役があります。
大きな役でいうと、例えば純チャンと組み合わせたり、ホンイツやチンイツとも組み合わせることも可能なので、いろんな場面で活躍できる役の一つだと思います。
ですから、イーペーコーがメジャーな役の一つになっているのもうなずけますね。
ではイーペーコーが付かない場合とはどんな場合でしょうか。
イーペーコーの待ちがカンチャン待ちやペンチャン待ちの場合は、待ち牌は1つなので必ずイーペーコーの役が付くのですが、リャンメン待ちのときは注意が必要です。
例として次のような待ちの形があります。
イーペーコーになるか?
上の場合、待ちは
この場合は、
このように、待ちがリャンメン待ちになっているときはイーペーコーになる牌とならない牌があるので注意してくださいね。
イーペーコーはシュンツが2組あるのですが、見方によってはトイツが3組できているとも考えられます。
ではこのような牌姿はどうでしょうか。
これはトイツが7組のチートイツになっていますが、牌を見ると、イーペーコーの形が含まれていますね。
ですが、チートイツの役にはイーペーコーを含まないというルールがあります。
チートイツでは、イーペーコーの形はあくまでトイツ3組とみるんですね。
ですから、チートイツではイーペーコーの役は付かないということを覚えておきましょう。
ここではイーペーコーについて解説しました。
<イーペーコーについて>
・イーペーコーとはどんな役か
・イーペーコーと複合しやすい役
・イーペーコーの役が付かない場合とは
イーペーコーは、役の組み合わせを狙うときにはとても重宝する役です。
ただイーペーコーはメンゼンでしかつかない役なので、もし狙いたい場合は鳴かないように気をつけましょう。