麻雀はツモと捨てるを繰り返すゲームです。
なのでツモった数だけ河に捨て牌が並ぶことになりますよね。
だいたい1局において鳴きを考えないと、1人当たり17~18個の牌が河に捨てられることになるんですね。
この捨て牌についてですが、ここには多くの情報が詰まっています。
また同じ捨て牌でも手出しかツモ切りかで違ってきますし、捨てるタイミングでも意味が違ってきますよね。
そこでここでは、いろんな情報の詰まった捨て牌について、放銃を避ける方法やあがる確率を上げる方法を解説したいと思います。
捨て牌でよく見られる形が、序盤に一九字牌が切られる形ですね。
麻雀の役の中で最もできやすい役というのは、タンヤオ、ピンフだといえます。
ですからそれらの役を作るにおいては、一九字牌というのは不要牌になりやすいんですね。
そしてそれとは逆に、序盤に一九字牌が切られない捨て方というのもあります。
いきなり第1捨て牌から5萬とか4筒とか捨ててくる場合もありますよね。
その場合は、タンヤオ・ピンフ系ではなく、他のいくつかの役が考えられます。
まず考えられるのが、チートイツやチャンタ系の役です。
どちらも中張牌の順子を必要としないので、必然的に一九字牌を使うことが多くなります。
チャンタ系であれば、4、5、6の牌は不要牌になりますし、チートイツであればあがりやすい一九字牌を残した形で待ちやすいんですね。
また序盤に切られる牌で、2種類の中張牌が切られるケースもあります。
例えば、筒子と索子が多く切られたりする場合ですね。
この場合は、萬子のホンイツかチンイツの可能性が高いです。
ホンイツやチンイツの場合は、字牌よりも先に不要な種類の数牌が捨てられることが多いです。
このように序盤の捨て牌からは、以下の3つのパターンに分けて相手の手役を推察することができます。
<序盤の捨て牌と狙っている役>
・一九字牌…タンヤオ、ピンフ
・中張牌…チートイツ、チャンタ系
・2種類(筒子と索子など)の中張牌…ホンイツ、チンイツ
一般に麻雀では1局につき、1人で最大でも17~18個しか捨て牌はありません。
なのでここで紹介することは、あくまで絶対ではなくその可能性が高いということを理解してください。
麻雀にはフリテンのルールというものがあるので、自分の捨て牌にある牌ではロンできないことになっています。
また、麻雀であがりの形となるのは、両面待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ち、シャンポン待ち、そしてタンキ待ちのいずれかになります。
なので牌の枚数を考えたとき、上記の5つのいずれの待ちの形も取れない場合もロンされることはありません。
例えば手の内に1萬が3枚アンコーになっていて河に1枚捨ててあったとします。そして2萬が4枚とも河に捨ててあったします。
このような場合、手の内の1萬は安全牌となるでしょうか。
この場合、2萬が4枚出ているので、2萬と3萬を使った1-4萬待ちという両面待ちはありませんね。
そしてまた1萬を自分で3枚持ち1枚がすでに出ているので、シャンポン待ちもタンキ待ちの形もあり得ません。
なのでこの1萬は安全牌といえるのです。
このように残っている牌の枚数から待ちを推察することで、安全牌を見つけることができます。
あがる確率を上げるためには、まずフリテンにならないように注意することが大事です。
フリテンになってしまうと、ロンあがりができずツモあがりだけしかできなくなってしまうので、あがる確率がグッと下がってしまいます。
また自分のあがり牌はどれくらい残っているかを確認することも大事です。
たとえ両面待ちだったとしても、片方の牌が4枚とも出ていたら、ペンチャン待ちやカンチャン待ちと変わらないということですね。
またあがり牌がすべてなくなっている「純カラ」にも気をつけることが大事です。
純カラの状態では、待ちの形を変えない限りあがることができないんですね。
特に初心者の場合は、純カラなのにリーチをかけてしまうことがあるので注意が必要です。
そしてまた、リーチしている人の「現物(げんぶつ)」で待つというのもあがりやすいといえます。
現物とは河に捨ててある牌のことです。
リーチをされると、ロンされたくないので捨て牌にある牌を捨てるようになりますから、その牌を狙うというわけですね。
このような待ち方は、あがり牌の残り枚数が少なくてもあがれる確率の高い待ちになります。
なので、相手がどんな牌を捨てそうかを推察することが大事だということですね。
ここでは麻雀の捨て牌について、以下のことを解説しました。
<捨て牌についてのまとめ>
・捨て牌でわかる相手の手役とは
・捨て牌を見て放銃を避けるには
・あがる確率を上げる捨て方とは
捨て牌からはたくさんの情報を得ることができるので、注意深く見ていくようにしたいですね。