麻雀にはあまり聞き慣れない麻雀用語がたくさあります。
もちろんそれらを知っていなくても、麻雀を楽しむことはできます。
でも麻雀をやっているうちに、その腕を磨きたくなったり、レベルアップしたくなりますよね。
そのときに麻雀用語を理解していないと、麻雀の解説もなかなか頭に入ってこないと思います。
そこでここでは、麻雀の河(ホー)と現物(げんぶつ)についてまとめてみたいと思います。
どちらも麻雀の戦術には欠かせない言葉なので、覚えておいてくださいね。
河(ホー)とは、捨て牌を並べる場所のことをいいます。
河に捨て牌を並べる時はいくつずつ並べてもいいのですが、ズラ~っと一列に並べるよりは、いくつかに分けて並べるといいと思います。
具体的には、6つ牌を捨てたら、列を変えて並べるようにしていくと、ちょうど3段で収まるようになるので、河がキレイに見えると思います。
それからよく初心者にありがちなのですが、一度河に捨てた牌を、「やっぱりこっちにしよう」といって、やり直すことがありますよね。
このように、一度河に捨てた牌を戻して別の牌を捨てるという行為は、マナー違反となります。
まだ麻雀を始めて間もない初心者であれば大目に見てもらえるかもしれませんが、人によってはチョンボとして点数を払わされる場合もあります。
一般に、牌を捨てようとしたとき河に牌の背中が付いたら、やり直しはできないこととなっています。
つまりギリギリ牌の背中が河に付いていなければ、やり直して捨て牌を代えることができるということですね。
ですから河に牌を捨てる時は、慎重に行うようにしましょうね。
相手の手を読む時は、河に捨てられた牌を見るわけですね。
一般に、対局の開始から序盤においては、一九字牌から捨てていくのが普通です。
つまり一九字牌という牌は、序盤ですぐに捨てられやすい牌だということですね。
ですから、序盤のうちに河に字牌が見られないというのは、普通ではない大きな役を狙っている可能性があります。
マンガ「哲也」では次のようなセリフがあります。
「おかしい。河(ホー)に捨てられた字牌が少なすぎる…。誰かが何かやってやがる。」
参考文献:「哲也」(作・さいふうめい)
このとき、哲也の相手はなんと、大三元字一色(ダイサンゲンツーイーソー)というダブル役満のとんでもない手を作っていたんですね。
普通の役満の点数は、子で32,000点、親で48,000点ですが、ダブル役満というのは、それが2倍になった点数で、子で64,000点、親で96,000点となります。
役満は役を組み合わせることで、ダブル役満やトリプル役満というのを作ることができるんですね。
作り方によっては、それ以上の役満を複合することもできますよ。
この他にも、序盤にもかかわらず2~8の中張牌を捨てている場合は、一九字牌を使った国士無双やホンロートーなどを狙っていますから注意が必要です。
河に字牌を捨てていない → 手の内に字牌がたくさん → 点数の高い役満などができる、という図式ですね。
ですから序盤から河にはどんな牌が捨てられているのか、捨てられていない字牌はなにか、などに注意してくださいね。
現物(げんぶつ)というのは、自分以外の人が捨てた牌のことです。
要するに他家の河にある牌のことですね。
例えば、上家が發を捨てていたら、上家の現物は發ということですね。
この現物というのは、その牌を捨てている人にとっては安全牌(絶対にロンできない牌)となります。
つまりテンパイしている人の捨て牌と同じものを捨てれば、それは現物であって、ロンされることはないということですね。
逆に、あなたがテンパイしていてその待ち牌があなたの河にあったら、フリテンとなってその現物では、ロンすることができないのです。
ですから相手がリーチして来て、守らなければならないときは、振り込まないように相手の現物を切っていくようにしましょう。
特に一発があるリーチの1巡目は確実に放銃しないように現物を切ることが大事です。
相手がリーチしてきた時の私の捨てる順番は、現物 → 字牌 → スジ牌 → 一九牌 という順で切ることが多いです。
この順番はドラがあるとまた違ってくるのですが、とにかく手の内に相手の現物があれば、それがドラであっても100%ロンされないので、切っていきますね。
ですから、現物を切っていればロンされない、ということを覚えておきましょう。
先ほど説明したように、あなたの捨て牌に自分の待ち牌があったら、あなたはロンすることができないのです。
これではあがる方法はツモのみとなってしまうので、なかなかあがれません。
もし誤って「ロン」と言ってしまうと、チョンボとなってしまいますからね。
ですから、テンパイしたら自分の待ち牌が自分の河にないか確認するようにしましょう。
もし自分の待ち牌が河にある時は、ツモあがりだけに徹するか、手を変えて違う待ちにしなければなりません。
いずれにしても、自分の河をよく見ていないといけないということですね。
ここでは、河と現物についてまとめてみました。
どちらの言葉も初心者には馴染みのない言葉だと思いますので、ここで覚えておくようにしてくださいね。
麻雀では特有の言葉や言い回しがたくさんありますので、また折に触れてこのサイトでもご紹介していきますね!