麻雀牌の中で最も難しい漢字の牌といえば、「發(ハツ)」ですよね。
發は7種類の字牌の東(トン)、南(ナン)、西(シャー)、北(ペー)、白(ハク)、發(ハツ)、中(チュン)の一つとなっています。
また發は字牌の中でも「三元牌(さんげんはい)」の一つで、「白(ハク)」「中(チュン)」と同じヤクハイの一つになっていますよね。
この發の意味や發を使った戦術にはどんなものがあるのでしょうか。
また發の効果的な使い方や面白い雑学も紹介したいと思います。
こちらは約9分の解説動画となっています。↓↓↓
Wikipediaによると、三元牌である白、發、中にはそれぞれ、「白い肌」「緑の黒髪」「紅い唇」という美女の3大要素の意味があるのだそうです。
發の「緑の黒髪」というのが微妙な表現に思えますが、發の牌の色は確かに緑色をしていますよね。
白發中の意味は他にもあって、「白は的」「發は矢を投げること」「中は的中」という意味もあります。
「発(發)」という字を調べてみると、確かに、「矢・弾丸などをはなつ」という意味があるので、上記のような意味もうなずけますね。
このほかにも、白發中には「白は物事を公平に行うこと」「發は財をなすこと」「中は物事に成功すること」といった意味もあるようです。
このように發の意味は諸説あって、なかなか興味深いですよね。
ちなみに「ハツ」という言葉は、焼き肉や焼き鳥でも使われていますよね。
そのハツは心臓を表す「hearts(ハーツ)」からきているそうで、麻雀牌の發とは関係ないようですね。
發を使った最もポピュラーな役はヤクハイですね。
發は三元牌のひとつですから、發の一鳴きで役を作ることができますね。
發という牌は東、南、西、北のような風牌と違って、常にヤクハイとなっていますね。
ほかにもこの發とホンイツやチャンタを組み合わせれば、たとえ鳴いたとしてもメンゼンのときと同じ翻にすることができます。
そして發とソーズを使ったホンイツで特別な役が、「緑一色(リューイーソー)」です。
緑一色
緑一色はソーズの緑のみの牌と發を使ってあがる役ですね。
緑一色はあがりの形が本当に緑一色(みどりいっしょく)なので、キレイなんですよね。
また白、發、中を使った役に、大三元(ダイサンゲン)があります。
大三元
この大三元は、麻雀の役満の中でもあがりやすい役のひとつなので覚えておいて損はないです。
字牌の中でも風牌は、場の風や自分の風が一局ごとに変わります。
ですが發は風牌と違って常にヤクハイとなっているので、かなり使える牌といえます。
例えば配牌で發が1枚あったとしたら、その發をすぐに捨てるということはしないで、重ねるまで粘り強く持っていることが大事です。
ですので私の場合はよほどのことがない限り、第一捨て牌が發などのヤクハイにならないようにしています。
2枚になればポンしてあがりに向かえる發は、特急券といわれていますよね。
その名の通り、發を使えば誰よりも速くあがることができます。
もし發がドラだったとしたら、發のポンだけでヤクハイドラ3の満貫級の役になりますね。
ですがそれは他のプレーヤーにとってもいえることなので、發は誰もが欲しがる牌になっています。
そのため、局の終盤のションパイに気をつけなければなりません。
ションパイとは、河(ホー)にまだ1枚も捨てられていない牌のことをいいます。
字牌の特に三元牌のションパイはかなり危険な牌で、それを相手が狙っていることがあります。
もしあなたが勝負手でなかったとしたら、そのションパイは無理に切らないほうがいいでしょう。
そしてまた、發は待ちとしても使える牌です。
發は3枚集めてこその特急券なので、發が場に2枚出てしまうとその効力を失ってしまうわけです。
ですからその2枚切れた發をタンキ待ちにすることで、ロンしやすくなるのです。
ですから例えばチートイツなどのタンキ待ちのときは、2枚切れの字牌を狙うことがとても有効なのです。
このような2枚切れの字牌の待ちを「地獄待ち」というので、覚えておくといいですよ。
「發」という字に関して、違和感を感じませんか?
麻雀牌の「發」をよく見ると、「殳(るまた)」の部分が「矢」になっているんですね。
ここではその字を表記することができないのですが、麻雀牌の「發」を見ればその違いに気づくはずです。
この「發」という字の違いは、異体字によるものなのだそうです。
異体字というのは、読み方や使い方が一緒で漢字の一部が異なる字体のことをいいます。
例えば、「会」と「會」の字などですね。
麻雀牌の「發」にどうして矢が使わているのかはわからないのですが、このことによって、先述した「發」の「矢を投げること」や「矢をはなつこと」などの意味がつながりますね。
麻雀牌の發という字の中には弓と矢があったなんで、私は全然気づきませんでした。
ここでは麻雀牌の發という牌についてまとめてみました。
發はヤクハイのほかにも大物手を作ることができるので大事にしたいですね。
この發を上手に使って素早くあがれるようになりたいですね。