麻雀牌の種類はいくつかあります。
基本となるマンズ、ピンズ、ソーズ、字牌のほかに、牌が赤くなった赤ドラがあります。
赤ドラあれば、赤ドラありのルールでも無しのルールでも対応することができますからね。
麻雀牌はこのほかにもまだあります。
それが「花牌(はなはい)」です。
麻雀牌の中に「春」「夏」「秋」「冬」という牌があるのを見たことはありませんか?
麻雀牌を持っていないとなかなか見る機会はありませんが、この花牌もれっきとした麻雀牌の一つなんですね。
ですが、数牌でも字牌でもないこの花牌をどのように使えばいいのでしょうか。
そこでここでは、花牌の意味や使え方、雑学などを解説したいと思います。
こらはは約10分の解説動画となっています。↓↓↓
花牌には「春」「夏」「秋」「冬」のほかにも、「梅」「蘭」「菊」「竹」と書かれた牌もあります。
実際にこれらの花牌には花のような絵柄が描かれていますし、特別な牌であることは一目瞭然ですよね。
この花牌を使う麻雀を「花麻雀(はなまーじゃん)」と呼んだりしますが、花牌は春夏秋冬の4枚セット、あるいは梅蘭菊竹の4枚セット、さらには春夏秋冬梅蘭菊竹の8枚セットでおこなったりします。
この花牌はすべて「抜きドラ」として使用します。
抜きドラというのは、サンマ(三人麻雀)をやっている人はわかると思いますが、手牌に抜きドラがある場合には、それを手牌から抜いてドラとすることができるんですね。
そして手牌から抜いた分はリンシャン牌からツモって補充することになります。
ちなみに花牌を使う麻雀を「花麻雀」と呼ぶのに対して、花牌を使わないマージャンのことを「清麻雀(チンマージャン)」といいます。
花牌を使った花麻雀は主に中国でおこなわれ、清麻雀は日本でおこなわれている一般的な麻雀になりますね。
花牌の使い方ですが、これは通常の麻雀牌と大きく異なってきます。
花牌を使ったメンツというのは作ることができません。
つまり花牌ではシュンツやコーツを作ることができないわけですね。
もちろん雀頭も作ることができません。
ですから手牌に花牌がある場合は、それをドラとして抜くこと以外に使い道はありません。
また抜きドラはあくまでドラの一つですから、あがらないと意味はありませんね。
では花牌がドラ表示牌になった時はどうなるのでしょうか。
花牌も麻雀牌の一つですから、ドラ表示牌になることもあり得るわけですね。
一般には花牌がドラ表示牌になると、花牌1枚につき2翻になります。
ですから、花牌が2枚あれば4翻になるというわけですね。
花牌を使うとドラとして抜く際にリンシャン牌からツモってくるため、従来のままの王牌ではカンが行われた際にリンシャン牌がなくなってしまいます。
なので花牌を使う場合は、リンシャン牌を4枚、あるいは8枚増やして4回のカンにも対応できるようにします。
ですから花牌を使う麻雀では王牌(ワンパイ)が通常よりも枚数が多くなっているわけですね。
花牌を使う麻雀では春夏秋冬や梅蘭菊竹の4つの花牌を集めると、四華開嶺(スーカカイリン)という役満になります。
この役満には四華開嶺以外にも呼び方があって、「四花和(スーホーホー)」とか「四天花(スーテンカ)」あるいは「春夏秋冬」「梅蘭菊竹」という役名になります。
さらに、春夏秋冬梅蘭菊竹の8枚の花牌を使った麻雀の場合、この8枚の花牌をすべて集めると、八仙過海(はっせんかかい)というダブル役満になります。
なかなかすべての花牌を集めることは難しいと思いますが、役作りの必要がなくまったくの運による役満になるので、運が良ければこの役満に出会えるかもしれませんね。
花牌を使うメリットというのは、あがり点が大きくなって抜きつ抜かれつの展開を楽しめることです。
麻雀ではやはり逆転ができると盛り上がりますよね。
また大きな点差があっても、すぐに追いつかれるというプレッシャーがあったほうが、緊張感が感じられて楽しいものです。
ほかにも、まだ花牌を使ったことがない人が多いと思いますので、新鮮味を感じることもできます。
一方花牌にはデメリットもあります。
それは花牌を使う麻雀はローカルルールの一つで、あまり行われていないという点です。
一般の麻雀では花牌を用いないことが多いので、花牌のルールや花牌の存在自体を知らない人がいるんですね。
ですから、先述した役満もローカル役になってしまいます。
また麻雀牌の中には、そもそも花牌が入っていない場合もあります。
麻雀のゲームなどでも、花牌を使えないことが多いと思います。
花牌はマイナーな存在なので、一般の麻雀で見かけることはほとんどないですからね。
ここでは、麻雀牌の中の花牌について解説しました。
<花牌について>
・花牌は抜きドラとして使う
・知っておきたい花牌の使い方
・花牌を使った役満の雑学
・花牌のメリットデメリット
花牌は特別な牌ですが、使ってみると思いのほか楽しいものです。
なのでぜひ一度は花牌を楽しんでみてくださいね。