麻雀牌はマンズ、ソーズ、ピンズ、字牌とあって、それぞれ1種類につき4枚の牌が存在しますね。
全部で34種類、136枚の牌があります。
考えてみると、麻雀牌の数ってすごく多いですよね。
それに麻雀牌の重さも、1個ずつでは大したことはないですが、136枚もあるとなかなかの総重量となります。
牌の種類も豊富で、キレイな形の牌もあれば見づらい絵柄のものもありますね。
その中でもひときわ目立つ牌というのが、「白(ハク)」だと思います。
白は「しろ」といったりもしますが、なんにも書いていない牌のことですね。
この白は三元牌の一つですが、あまり知られていない意味やローカル役などがあるんですね。
ですからここでは、この白に関するおもしろい雑学やローカル役などについて解説したいと思います。
こちらは約9分の解説動画となっています。↓↓↓
ふつう白の牌は真っ白な牌ですが、種類によっては中央に印のような点(ポッチ)があるものがあります。
このような牌はあまり見かけませんが、古い牌などにたまに付いていることがあります。
これは「白ポッチ」とよばれるもので、ものによってはそこにダイヤモンドが埋め込まれて「白ダイヤ」といわれることもある牌なんですね。
この白ポッチという牌は普通の白と何枚か入れ替えて用いられることがあります。
使い方は白と同じですが、リーチ後にツモったら特別にオールマイティ牌、つまり何の牌にでも使える牌で、あがり牌として認められる牌とされています。
なかなかおもしろい牌ですよね。
先ほど白ポッチがリーチ後にオールマイティー牌になると書きましたが、4枚の白すべてをオールマイティー牌として用いる麻雀のルールもあります。
ですが白をオールマイティー牌にすると役作りは簡単になりますが、待ちがやたら多くなって扱いがかなり難しくなるんですよね。
実際の麻雀番組でもこの特殊ルールで行われたことがありました。
このときはオールマイティーの白を2枚使ったチートイツをテンパイして、その待ち牌はなんと驚異の29面待ちでした。
この場合待ち牌は、アンコーになってしまう5種以外のすべて牌となるわけですね。
この時はあがりは確実で一発ツモだと思われたのですが、引いた牌はなんとあがりとならない5種の牌で、不運にも誤ツモとなってしまいましたね。
また、麻雀牌の種類によっては白の牌に枠があるものとないものがあります。
普段真っ白な白を使っている人にとっては、枠がある牌は少し違和感を感じるかもしれませんね。
この枠がある白というのは、中国で使われる牌に多いのだそうです。
麻雀発祥の国、中国ですね。
中国と日本でなぜそのような違いがあるのか詳しくはわからないのですが、中国と日本ではルールや役に多少違いがありますから、デザインにおいても少し異なる部分があるのかもしれませんね。
白の牌にはほかにもいくつか意味があります。
例えば白はその色から「雪」とされたり、美人を表す「白い肌」や、顔や肌の化粧に使われる「おしろい(白粉)」だったり、そのほかに「物事を公平に行うこと」といった意味があるんですね。
特に、三元牌には白以外にもいろいろと興味深い意味がありますので、調べてみると面白いですよ。
白を使ったローカル役に、「風花雪月(ふうかせつげつ)」というものがあります。
風花雪月という4字熟語は中国語由来なのですが、日本語の花鳥風月(かちょうふうげつ)と同じく、「自然の美しい風景やそれらを重んじる風流」という意味があります。
風花雪月の牌の形は以下のようになります。
この風花雪月では風を「自風牌または場風牌」、花を「5ピン」、雪を「白」、月を「1ピン」で表していますね。
またローカル役の一つに「クリスマス」という役がります。
これはクリスマスが12月25日であることから、1萬と2萬、そして2ピンと5ピンでそれぞれコーツを作ります。
このようにすると、「1225」とキレイにそれぞれのコーツが作れますよね。
このような4組のコーツを揃えた役をクリスマスといいます。
そしてここで雀頭を「白」にした場合、特別に「ホワイトクリスマス」という役になります。
これは白をクリスマスに降る雪に見立てているんですね。
とても神聖で清らかな感じがしますよね。
ちなみに実際に雪が降っている12月25日にこの「ホワイトクリスマス」の役をあがったとしたらまた特別な感じがしますが、その場合の役名や点数はどうなるのでしょうかね。
でも実際のホワイトクリスマスの日にホワイトクリスマスの役をあがることができたら、本当に奇跡なんでしょうね。
ここでは麻雀牌の白にまつわる雑学やローカル役などを解説しました。
<白についての雑学>
・白ポッチとは
・オールマイティーの牌として使用
・枠がある白とは
・白が持ついろんな意味とは
<白を用いたローカル役>
・風花雪月
・ホワイトクリスマス
白には面白い雑学がたくさんありますから、麻雀を楽しみながら話のネタにされるといいと思いますよ!