麻雀ではどんなあがりでも、あがることができれば嬉しいですよね?
たとえ喰いタンやピンフのみの安い手でも嬉しいですし、チンイツや役満などの高い役ならなおさらだと思います。
役満というのは、総じてなかなかあがりにくいものです。
そのため役満のなかには、本当にあがれる役なのか、あがったことのある人はいるのか疑問に感じる役もあります。
一般に役満といっても出しやすいものと出しにくいものがあって、後者の場合はそれがわかっているので狙いにいくことも少ないですよね。
だいたい役満をあがったことのある人の多くは、国士無双(こくしむそう)か四暗刻(スーアンコー)、大三元(ダイサンゲン)あたりのどれかではないでしょうか。
では、めったにあがることのできない役満やあがった人を見たことのない役満には、どのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、そのような幻の激レアな役満を解説したいと思います。
こちらは約7分の解説動画となっています。↓↓↓
あがるのがとても難しい役満の筆頭に挙げられるのが、九連宝燈だと思います。
英語では「Nine Gates(9つの門)」とか「Heavens Door(天国への扉)」ともいわれていますね。
九連宝燈の牌姿は以下のようになります。
九連宝燈というとマンズを使ったあがりの例が多いのですが、実際にはピンズでもソーズでもあがりが認められています。
また九連宝燈には、純正九連宝燈といって、9面待ちという特別な待ちもあって、牌姿のマンズの1~9までのすべての牌であがれる形というのがあるんですね。
そしてまた、この九連宝燈の役はメンゼンのみ成立する役です。
なのでポンやチーをしてしまうと、九連宝燈の役は成立せずチンイツの役になってしまうんですね。
このようにメンゼンで作らなければならないところが、九連宝燈の役が作りにくい理由の一つになっています。
ですが、この九連宝燈はどのくらいの確率で出すことができるのでしょうか。
よくいわれるのが、九連宝燈は一生に一度出会えるか出会えないかの役だということです。
ですが、それは九連宝燈の役の難しさを語った一つの例えであって、実際に検証した確率ではありませんけどね。
実際にプロ雀士など著名人の方の中には、九連宝燈を何度か出している方もおられます。
以下にこれまでに九連宝燈をあがった著名人をご紹介します。
<九連宝燈をあがった著名人>
・プロ雀士 小島武夫(こじま たけお)さん
・プロ雀士 藤原隆弘(ふじわら たかひろ)さん
・プロ雀士 岡田紗佳(おかだ さやか)さん
・タレント ハライチ 岩井さん
・タレント トレンディエンジェル たかしさん
意外にも芸能人の中にも、九連宝燈をあがった方はおられるのですね。
また、麻雀にはこれぞ奇跡の役という役満があります。
それが天和(テンホー)です。
天和は一番最初に配られる配牌であがりの形ができている役です。
最初からあがりの形ができているなんて、奇跡以外の何物でもないですよね。
天和という役は、親のときの配牌だけで決まる役なので、役作りの技術や知識、経験などは関係なく、麻雀初心者でも上級者でも誰であっても、あがれる確率は等しくなります。
また天和は役作りが関係なく、配牌の14枚の組み合わせによる役なので、その確率を計算することができます。
ではその天和のできる確率はというと、なんと33万分の1なのだそうです。
33万分の1という確率は、0.0003%です。
0.0003%といわれても、いまいちピンときませんよね。
そこで身近なことの起こり得る確率と比較してみました。
表1.いろいろなことの起こる確率
起こりうる事象 | 確率 |
初恋の人と結婚できる | 1 % |
東大に合格できる | 0.12 % |
1年間で空き巣に遭う | 0.1 % |
他人に殺される | 0.03 % |
野球場でホームランボールをつかむ | 0.026 % |
80年間宝くじを買い続けて1等が当たる | 0.00797 % |
オスの三毛猫が生まれる | 0.003 % |
国内で遭難する | 0.0017 % |
落雷に打たれて死ぬ | 0,0012 % |
スズメバチで死ぬ | 0.0012 % |
東京で狸(たぬき)に出会う | 0.001 % |
飛行機に乗ったときに墜落する | 0.0009 % |
山でクマに殺される | 0.00046 % |
隕石に当たって死ぬ | 0.0004 % |
麻雀で天和が出る | 0.0003 % |
参考文献:宝島社「アレの統計・確率」
この表を見ると、麻雀で天和が出る確率は、隕石に当たって死ぬ確率よりも低いことがわかりますね。
また、天和を出した著名人に以下のような方々がおられます。
<天和を出した著名人>
・プロ雀士 月島ひかるさん
・タレント タモリさん
・タレント 宮迫博之(みやさこ ひろゆき)さん
やはり、天和を出した人は本当に少ないことがわかりますよね。
麻雀の役満の中であまりスポットを浴びないものが、この四槓子(スーカンツ)ではないでしょうか。
「何それ?」とか「スーカンツって流局じゃないの?」と思う人もいるかもしれませんね。
でも、確かにカンを4回行う四槓子は流局になりますが、4回のカンをすべて1人でおこなった場合は流局とならず役満になるんですね。
この四槓子ですが、実際の麻雀でできる確率はかなり低いです。
おそらく九連宝燈と同じかそれ以上の難しさがあるのではないでしょうか。
プロの方でも、九連宝燈はあがったことがあるけれども、四槓子はあがったことがないという方がいます。
ジョンはこれまで四槓子はおろか、三槓子(サンカンツ)さえもあがったことはありません。
ここでは、麻雀の役満の中でも特に珍しい激レアな役満を解説しました。
<見たことのない幻の激レア役満>
・九連宝燈(チューレンポウトウ)
・天和(テンホー)
・四槓子(スーカンツ)
ここで紹介した役満は、一つでもあがることができたらすごいことです。
もしあがったとしても、何か証拠がないと他人には信じてもらえないかもしれないですけどね。