麻雀でドラは大事にされる牌の一つです。
ドラが手の内にあれば、あがったときに点数が高くなります。
通常であれば、点数を高くするには難しい役を作るか役を複合させなければいけないのですが、ドラを持っていれば、そうした作業をする必要がないわけです。
ですから手牌にドラの牌があるときは、一気に点差を縮めたり逆転できるチャンスなんですね。
ところが、手牌にドラがない場合はどうでしょうか。
ドラがないままでは、大きな役を作らないかぎり高い点数にすることができないわけですね。
ではドラがないときはどのように戦えばいいのでしょうか。
また、ドラを使わない戦い方とはどんなものなのでしょうか。
そこでここでは、手の内にドラがないときやドラを使わない戦術について解説したいと思います。
こちらは約12分の解説動画となっています。↓↓↓
メンタンピンの良いところは、役作りが速いことのほかに、後からドラをツモってきたときに使いやすいということが挙げられます。
ピンフの役では、シュンツを4組作るのでたくさんの種類の牌を受け入れることができるんですね。
ですからメンタンピンを狙っていけば素早いあがりができる上に、役を複合させて点数を上げることができて、さらにドラも使えるという利点があります。
またピンフは一番裏ドラが乗りやすい役ですから、リーチをかけることで裏ドラを期待することもできます。
ですから、メンタンピン狙いには4つもの利点があるんですね。
でも対局を開始してから、ずっとドラが見えない状況というのはよくあることです。
そのようなときは、局の前半~中盤にかけてはドラは牌山に残っていると考えて、中盤~終盤にかけては相手の手の中にあると考えることが大事です。
中盤以降ではもう牌山の残りは少ないわけですから、そう都合よく最後まで牌山にドラが残っているとは考えられないですね。
ここでいう中盤以降とは、具体的にはツモが9~10巡目以降のことです。
流局までツモることができた場合は全部でツモの回数は18回ほどありますから、9~10巡目はちょうど中間点になりますよね。
ドラがないといってもずっとあなたのもとにドラが来ないわけでなく、ドラをツモってくる可能性も十分にあるわけです。
ですから新しく来てくれたドラのためにも、手牌でドラを使えるようにしておくことが大事です。
例えば、
例えば、
ですからドラまわりの牌というのは、ドラと同様に大事にしなければいけない牌なんです。
なのでドラがない手牌では、ドラの受け入れを作っておくことで点数アップを狙うことができるということですね。
ドラがないときはメンタンピンを狙うのが基本だといいましたが、メンタンピン以外でも素早いあがりならば狙いにいく価値があります。
素早いあがりというのは相手の手をつぶすことができるので、たとえ安いあがりでもその価値は高いんですね。
ですから、すばやくヤクハイをポンしていったり喰いタンを狙いにいくことは戦術の一つとなり得るわけです。
ただヤクハイをポンしたり喰いタンを狙う方法は、メンタンピンのようにドラを受け入れて点数を高くしたり、裏ドラに期待することなどはできません。
それでもメンタンピンよりもさらに早いあがりが見込めますし、素早さに特化した戦術というのはとても有効な戦術の一つなんです。
手の内にドラがあった相手にしてみれば、あがれば点数が高かっただけに、その役をつぶされてしまうとショックが大きいわけです。
ですから自分にドラがないときは、相手のドラをつぶすことが効果的な戦い方だということですね。
手牌にドラがなく高得点の役が見込めないのであれば、無理な戦いはせず守りを固めて振り込みを回避することも大事な戦術の一つです。
麻雀では自分があがることは大事なことですが、それと同じように自分から点棒が出ていかないようにすることも大事なんですね。
自分の手牌にドラがないときというのは、あがったとしてもリターンの少ない「ローリターン」となります。
このローリターンで攻めることができるのは、リスクが少ない「ローリスク」の時です。
攻め方の基本というのは、「ハイリスク・ハイリターン」か「ローリスク・ローリターン」で攻めることです。
これを徹底しないと、勝てるはずの対局でも負けてしまうことがあります。
ですから、ドラが無いというあなたの手牌の状況に変化がないうちは、戦いを避け次の局に勝負を持ち越すという方法も大事な戦い方なんですね。
ここでは、手牌にドラがないときの戦い方についてを解説しました。
<ドラがないときの戦い方>
・基本はメンタンピンで役の複合を狙う
・ドラをツモった時に使える形にしておく
・素早いあがりで相手の手をつぶす
・無理な攻めはしないで守りを固める
これらの戦い方はどれが正解でどれが間違いということはありません。
ですからこれらは、状況に応じて使い分けていくことが大事なんですね。