「純チャンサンショクドラ!」
「リーヅモチートイドラドラ!」
など、高い役に欠かせないのがドラですよね。
あなたもドラによって救われたことや、痛い目を見たことがあるのではないでしょうか。
ドラは通常ドラ表示牌によって決まります。
例えば、1萬がドラ表示牌だったら2萬がドラになりますし、字牌の南がドラ表示牌だったら西の牌がドラになるんですよね。
ですが麻雀では、ドラ表示牌による通常のドラと少し変わった「赤ドラ」を使うことがあります。
赤ドラは文字通り赤い牌なのですが、マンズやピンズなどで絵柄の色が赤くなっている牌を見たことはありませんか?
この赤ドラは、常にドラであるという点以外は普通の牌と同じように扱います。
なので、シュンツにもコーツにも雀頭にも自由に使える普通の牌と一緒なんですね。
そこでここでは、この赤ドラの面白い雑学について解説したいと思います。
こちらは約8分の解説動画となっています。↓↓↓
この赤ドラは、通常の数牌のうち5の牌で使われることが多いです。
そして一般にはマンズで1枚、ピンズで2枚、ソーズで1枚使われます。
赤ドラの形は、マンズの赤ドラが
どの牌も牌全体が赤くて目立つので、間違えることはなさそうですね。
赤ドラでは5の牌に使うことが一般的ですが、地域によっては5以外の牌が赤ドラになることもあります。
関西や九州では5の牌ではなく3の牌に赤ドラ使われることがあり、また7の牌を赤ドラにする場所もあるようです。
また、赤ドラは通常では4枚使うのですが、これも地域によっては3枚、あるいは2枚だけしか使わなかったり、ほかにもマンズ、ピンズ、ソーズの赤ドラ2枚ずつ計6枚を使うようなところもあるようです。
赤ドラとして使われる牌や枚数には、地域差があるというわけですね。
ここでは一般に用いられることが多い5の牌の赤ドラについて解説します。
数牌の5というのはメンツを作りやすいため、手牌に残しておくことが多い牌だと思います。
特に赤牌は、
数牌の5は真ん中の牌なので、このような3パターンのシュンツを、それぞれマンズ、ピンズ、ソーズで作ることができるんですね。
また、5のコーツを作る場合でも、マンズとソーズの場合は4分の3、つまり75%の確率で赤ドラが入ってくることになりますし、ピンズのコーツの場合は100%、つまり必ず赤ドラが入ってきます。
ですから5の牌を軸にした役作りが高得点につながりやすいのですね。
ドラ表示牌が数牌の4のときに、赤ドラの5はドラ2の2翻になります。
これは赤ドラによる1翻と、ドラ表示牌による1翻を合わせるからですね。
ですからドラ表示牌が4だったときは、赤ドラ1枚で2翻、2枚で4翻、そして3枚で6翻になるわけですね。
もしドラ表示牌が4で、裏ドラも4だったときは、赤ドラ1枚で3翻になるわけです。
ですから赤ドラは高得点になりやすい牌だといえますね。
赤ドラはマンズに1枚、ピンズに2枚、ソーズに1枚ずつあるものだと説明しました。
これらのマンズ、ピンズ、ソーズの赤ドラを1枚ずつ使ってあがることを、特別に「オールスター」と呼びます。
具体的には以下のようなあがりですね。
オールスターの一例
上の牌姿では、マンズ、ピンズ、ソーズの牌で、それぞれ赤ドラが使われていますね。
このオールスターでは通常の役に加えて1翻あるいは3翻をプラスにする場合や、赤チップの支払いを増やす場合など、特別な取り決めがあります。
3種類の赤ドラをいいとこ取りできた場合には、特典があるんですね。
ですがこのオールスターというのは、やる人や場所によってルールが異なるローカルルールの一つであるため、このような特典を認めない場合もあります。
また、このオールスターという名称もさまざまで、「赤ドラ三色」や「三冠王(さんかんおう)」などと呼ばれることもあります。
赤ドラにはたくさんのメリットがあるわけですが、使い方は人それぞれ異なります。
大事に持っておく人もいれば、ドラにこだわらず捨てていく人などさまざまなんですね。
ただ赤ドラといっても、数牌の5であることに変わりはないため、捨てられたときはそれなりの理由があります。
例えば赤ドラは、純チャンやチャンタ狙いでは使えないわけですし、メンタンピン系の役では重宝される牌になるわけです。
また、ホンイツやチンイツ狙いのときでも、違う種類の赤ドラならば不要になってきますよね。
さらに下の記事でも解説しましたが、数牌の5を切ることで端牌の1や9の牌が危険牌になることは、赤ドラでも同じことでしょう。
ですから赤ドラでも、あくまでも数牌の一つなんだということを意識することが大事なんですね。
ここでは赤ドラについて解説しました。
<赤ドラについて>
・赤ドラは5の牌以外でも使われる?
・赤ドラをうまく使えば点数が2倍3倍に!
・「オールスター」には嬉しい特典がたくさんある!
・メリットの多い赤ドラも数牌の一つにすぎない?
赤ドラは採用されたりされなかったり、またルールもさまざまなので、対局の前にルールをしっかりと確認しておくことがとても大事ですね。