麻雀では形がキレイな役がありますよね。
例えば役満です。
役満は、有名なもので「九連宝燈(チューレンポウトウ)」や「国士無双(こくしむそう)」などがありますけど、形が美しいものが多いですよね。
ほかにも「字一色(ツーイーソー)」、「緑一色(リューイーソー)」や「清老頭(チンロウトウ)」なんていう役満も形がとてもキレイです。
そしてもう一つ、役満ではないのですがそれと匹敵するぐらい形が美しい役があります。
それが、「チンイツ」です。
チンイツは「チンイーソー(清一色)」のことなのですが、このチンイツも役満のように美しい形で、自分以外の人でも誰かがあがったら、思わず「すごい!」と言ってしまうような役なんですね。
それでも、形が美しい役すべてにいえることですが、チンイツは簡単にできる役ではありません。
ではそのチンイツとはどんな役なのかということを解説したいと思います。
こちらは約12分の解説動画となっています。↓↓↓
チンイツの役と作り方
チンイツは1種類の数牌のみであがりの形を作ります。
なのでマンズならマンズ1種類だけ、ピンズならピンズ1種類だけで作るんですね。
チンイツの例
上の牌ではマンズの一色だけでキレイにあがりの形ができていますね。
チンイツは、「清一色」の言葉通り「清く一色の数牌で作り上げる」という役なんです。
なので手牌に字牌を含めたり、マンズとソーズを組み合わせて役を作っても、チンイツの役は成立しないわけです。
チンイツに使うメンツは、のようなコーツでも、のようなシュンツでも大丈夫です。
ですからとにかく、4つのメンツと雀頭を1種類の数牌だけで作ればいいんですね。
また、チンイツを作るときにポンやチーをすることもできます。
このチンイツの役はメンゼンで6翻、鳴いても5翻もある役ですので、高得点をゲットできる役なんですね。
なので、メンゼンのチンイツならそれだけでハネ満になり、鳴いたら満貫の役になります。
ちなみにチンイツをメンゼンで仕上げると「メンチン」といい、ホンイツをメンゼンで仕上げた「メンホン」と一緒によく使われる言葉なので覚えておきましょう。
チンイツと複合する役
チンイツは1種類の数牌しか使わないため、3つの数牌を使うサンショクや、字牌を使うヤクハイなどは複合しません。
それでもチンイツと複合する役は意外に多いです。
タンヤオ、ピンフ、イーペーコー、イッツー、トイトイ、チートイツなど、いくつもの役が複合することができます。
チンイツとピンフ、イーペーコーの複合
上の牌姿では、4つのメンツがすべてシュンツになっているのでピンフが複合して、さらに667788というシュンツでイーペーコーの役も複合しています。
ピンフもイーペーコーもメンゼンのみ成立する役ですから、この場合にもし鳴いたら、ピンフとイーペーコーの役はつかないことになるんですね。
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チンイツのタメンチャンに注意
チンイツでは同じ種類の数牌を使うので、待ち牌が複雑になるタメンチャン(多面待ち)になることが多いんですね。
タメンチャンとは、具体的に3メンチャン(3面待ち)や5メンチャン(5面待ち)のことをいいます。
次のチンイツの待ち牌を考えてみてください。
チンイツのタメンチャン
このチンイツはテンパイしていますね。
このあがり牌が何なのかわかりますか。
なかなか初心者には、パッと見てわかるのは難しいと思います。
これは、 の5面待ちになっています。
このほかにも、チンイツにはタメンチャンの牌の形がたくさんあるので、初心者だけに限らずテンパイが近づくと誰でも手が止まってしまうことがよくありますね。
チンイツのメリット
チンイツは6翻の高得点の役なのですが、役作りはそこまで難しくはないのがメリットではないかと感じます。
また鳴くこともできますし、配牌で多くの数牌が来ていたら、狙いにいく価値は十分にあると思います。
実戦では、イッツーやホンイツを狙っているときにうまく数牌が重なると、チンイツにスムーズに移行できる場合が多いです。
イッツーもホンイツも同じ種類の数牌を使うので、チンイツとは相性がいい役なんですね。
配牌やツモで1種類の数牌が来るかどうかはまったくの運ですが、もしできそうと感じたら、チンイツ一本に絞って役作りするのも面白いですね。
チンイツのデメリット
チンイツで大きなデメリットといえば、相手に読まれやすいことです。
チンイツでは1種類の数牌しか使わないわけですから、ほかの2種類の数牌と字牌は河に捨てることになります。
ですからあなたの河を見れば、誰が見ても1種類の数牌を集めていることが一目瞭然なんですね。
ですが、だからといってチンイツの役作りを止めてしまってはダメです。
相手にバレているのを承知で役作りを進めることが大事なんですね。
相手に待ち牌が読まれても気にせず、ツモってくる牌で勝負していけばいいんです。
相手にしても、あなたを警戒してばかりではいつまでたってもあがれないわけですから、しびれを切らして、あなたの待つ牌を捨ててくることも十分に有り得るのです。
なので辛抱強くチンイツを狙い続けることが大事なんですね。
まとめ
ここでは、チンイツについて解説しました。
<チンイツについて>
・チンイツの役と作り方
・チンイツと複合する役
・チンイツのタメンチャンに注意
・チンイツのメリット
・チンイツのデメリット
チンイツは一気に高得点を得るチャンスの役なので、機会があればぜひ狙いにいってみてくださいね。