あなたが普段目にするマージャンを漢字にするとどのように書きますか?
はい。「麻雀」ですね。
文を書くときに「まーじゃん」と打ち込めば、「麻雀」とすぐに出てきますよね。
この麻雀ですが、近ごろこの「麻雀」とは違った表記の麻雀を見かけることがあります。
それが、「麻将」です。
これで「まーじゃん」と読むんです。
麻雀の「麻」に王将の「将」という字を使っているんですね。
一見違いに気づかないのですが、よく見ると「麻雀」の「雀」の文字が「将」になっています。
この「麻将」という字ですが、これは「麻雀」の字のようにスマホやパソコンで「まーじゃん」の文字を打ち込んでも、すぐには出てきません。
おそらく当て字なんでしょうね。
では「麻将」とはどのような意味なのでしょうか。
また「麻雀」と「麻将」の違いは何なのでしょうか。
ですからここでは、「麻将」という言葉について解説したいと思います。
こちらは約7分の解説動画となっています。↓↓↓
「麻雀」と「麻将」の違いとは
「麻雀」は麻雀牌を使って役を作り、点数を競い合う競技全般を指します。
この「麻雀」に対して「麻将」は中国麻雀を指しているといわれています。
中国麻雀は中国で遊ばれている麻雀のことで、中国語で「麻将」と書くんですね。
この中国麻雀のことを、日本では「中国麻将」といったり「ちゅんま」といったりします。
この麻将という言葉は、麻雀の発祥の地である中国に関係した言葉だったんですね。
中国麻雀はあまり見かける機会がないですが、日本の麻雀とは大きく違っていて、日本の麻雀と中国麻雀はまったく別のゲームといえます。
たとえば、日本の麻雀では符と翻で点数を計算しますが、中国麻雀ではそれらはありません。
ほかにも麻雀の役においても、日本では40種類ほどですが、中国では80種類もあるなどの違いがあります。
そもそも、日本の麻雀はアメリカの影響を強く受けていて、戦前と戦後で麻雀そのものが大きく変化しているんですね。
このような歴史からわかる通り、「麻雀」と「麻将」の言葉の本来の意味はまったく違うものだということです。
健康麻将の「麻将」に込められた特別な意味
近ごろでは、ギャンブルとしてではなく、将棋やチェスのような頭脳スポーツのひとつとして麻雀が楽しまれるようになってきました。
これがいわゆる「健康麻雀」ですね。
ですが、健康麻雀では「健康麻将」と表記することが多いです。
あなたが通っているところも、「健康麻将」となっていませんか?
では、健康麻将に「麻将」が使われているのにはどんな意味があるのでしょうか。
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日本健康麻将協会では次のように説明しています。
日本健康麻将協会の「麻将」について
私たちは1998年から日本でも賭けない麻雀の総称を「麻将」と表記することとし、この言葉に新しい意味を持たせ「賭けないマージャン」をアピールしていくこととしました。
このことからわかる通り、「麻将」には「賭けないマージャン」という意味があったんですね。
また健康麻将では「賭けない」「飲まない」「吸わない」という3大原則があります。
健康麻将は賭けないマージャンだから「麻将」の字を使っているわけですね。
また最近では中国で行われている麻雀でも、頭脳を使うスポーツの一つになっています。
「麻将」の字が使われているところ
「麻将」の字は「健康麻将」で使われていると説明しましたが、この他にどんなところに使われているのでしょうか。
まず、日本健康麻将協会のような健康麻将の各協会にも「麻将」が使われていますね。
また、競技マージャンをおこなう団体の「麻将連合 μ」という名称に使われています。
この「麻将連合 μ」は「まーじゃんれんごう ミュー」と読みます。
この他にも、麻雀教室のなかでも「麻将」が使われるケースもあります。
まあ、麻将教室も健康麻将も同じような意味ですからね。
健康麻将の統一ルールとは
健康麻将で行われている競技ではどこでも同じルールになります。
その健康麻将の大まかな統一ルールは次のようなものです。
・喰いタンあり、後付けあり
・途中流局がない(九種九牌、四風子連打など)
・あがりは常に一人だけを認める
・60符3翻は満貫とする
・裏ドラ、カンドラ、カン裏あり
・国士無双の暗カンロンあがりはなし
この中で特徴的なのは「途中流局がない」ということです。
一般のルールでは、次のような場合に途中流局になります。
・九種九牌
・四風子連打
・4人リーチ
・スーカンツ
ですが健康麻将の統一ルールでは、これらはないということですね。
まとめ
ここでは、「麻雀」と「麻将」の違いや、「麻将」の字の特別な意味についてを解説しました。
<麻将について>
・「麻雀」と「麻将」の違いとは
・健康麻将の「麻将」に込められた特別な意味
・「麻将」の字が使われているところ
・麻雀の統一ルールとは
麻雀ではルールをしっかりと把握しないと、相手との点数勝負に勝つことができません。
なのでどんなルールでも戦えるようにしましょうね。