麻雀の役では、簡単に作れるものからなかなか作れないものまで、いろんなものがあります。
大きな役をあがることは嬉しいものですが、小さな役でも要所であがることができれば、大きな役に匹敵するほど嬉しくなるものですよね。
また小さな役でもあがることができれば相手の手をつぶすことになるので、ときには大物手と同等の価値があることもあります。
そのような価値のある小さな役の一つに、平和(ピンフ)があります。
ピンフは1翻の役でそれだけでは点数の低い役なのですが、容易に仕上げられる役作りのしやすさやスピード性だけでなく、ほかの役と幅広く組み合わせることができる柔軟性、あがりやすい待ちの形など、いい要素がたくさん詰まった役なんですね。
たとえ負けている局面でも、ピンフの力で逆転したことはこれまで何度もあります。
ですから初心者であってもピンフは確実に理解しておかなければならないわけですね。
そこでここでは、このピンフについて役の作り方や条件などを解説したいと思います。
こちらは約12分の解説動画となっています。↓↓↓
ピンフの作り方
ピンフはとても作りやすいので、あがり役の基本となっていますね。
ピンフは次の4つの条件を満たさなければなりません。
1.4つのメンツすべてをシュンツにする。
2.雀頭にはヤクハイ以外を用いる。
3.あがりの待ちの形をリャンメン待ちにする。
4.副露(フーロ)してはいけない。
これらの条件は、最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れればなんてことはないです。
ではこれらの条件を一つ一つ解説します。
ピンフはシュンツで作る
ピンフで用いるメンツは4つともシュンツです。
コーツは使えないわけですね。
シュンツとコーツの違いはわかっていますか?
シュンツは連続した3つの並びですね。
シュンツの一例
そしてコーツとは同じ牌が3つ揃うものです。
コーツの一例
ピンフにはすべて数牌のシュンツを使うのがきまりなんですね。
また、ピンフが作りやすい役といわれているのは、このようなシュンツを使った役だからなんです。
シュンツを作るには、という形からかがくれば完成します。
この場合は、が4枚、が4枚で計8枚も待ち牌がありますよね。
一方コーツを作るには、という形からがこなければいけないわけです。
この場合は、は残りが2枚しかないわけですからシュンツより大変なんですね。
ですから、シュンツを使う役の方がコーツを使う役よりも格段に役作りしやすいのです。
これがピンフが作りやすいといわれる理由ですね。
ピンフの雀頭はヤクハイ以外にする
そしてピンフに用いる雀頭ですが、これも制限があります。
ピンフの雀頭にはマンズ、ピンズ、ソーズはどれを使ってもいいのですが、字牌を使うときに制限がかかります。
ピンフの雀頭には、字牌のうちのヤクハイを使ってはいけないというきまりがあるんですね。
ですからヤクハイである三元牌、ややはつねにピンフに使うことはできません。
さらに風牌の中でも、ヤクハイになる牌、つまり自風牌や場風牌はピンフには使えません。
ですから例えば東場の南家だった場合は、とはヤクハイになるためピンフに使うことはできず、使えるのは、とだけということですね。
ですから、ピンフには使える字牌と使えない字牌があるということです。
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そしてその使える字牌というのも、場の状況によって変わってくるというわけですね。
待ちをリャンメン待ちにする
またピンフの大事な条件に、待ちをリャンメン待ちにするというものがあります。
リャンメン待ちの一例
あがり牌は、とのリャンメン待ち
ですから、のように待ちをリャンメン待ちにしなければ、ピンフは成立しないわけです。
待ちが、というカンチャン待ちだったり、というペンチャン待ちではいけないのです。
なのでピンフを狙うときは、待ちがカンチャン待ちやペンチャン待ちになっていないか確認するようにしましょうね。
ピンフでは副露してはいけない
また、ピンフは副露(フーロ)してはいけないきまりになっています。
副露というのはポンやチーなど、鳴くことをいいます。
ですからつまり、ピンフは鳴いてはいけないということですね。
チーをしてはいけません。
ピンフではシュンツが4つもあるわけですが、1つでもチーをしてしまうとピンフの役は成立しなくなります。
ですからすべて自分のツモでメンツを作らなければならないわけですね。
このピンフのように、副露できない役のことをメンゼン役といいます。
こんな待ちはピンフになるか
ピンフはリャンメン待ちにしなければならないといいましたが、次のような時はどうでしょうか。
この場合、を雀頭とすると、残りがとなって、というリャンメン待ちと、というリャンメン待ちになりますね。
一方で、というコーツを考えると、という形が残り、これはノベタン待ちといってリャンメン待ちにはなっていません。
ですからこの例の場合は、リャンメン待ちになる場合とならない場合があるんですね。
この例の場合のあがり牌は、リャンメン待ちによるととのほかに、ノベタン待ちによるとになります。
なので、ととであがった場合はピンフの役が付き、とであがった場合はピンフの役がつかないことになるんですね。
このようにあがり牌が複数あると、ピンフになる場合とならない場合があるので注意してくださいね。
まとめ
ここではピンフの作り方と条件を解説しました。
<ピンフの作り方と条件>
・ピンフの作り方
・ピンフはシュンツで作る
・ピンフの雀頭はヤクハイ以外にする
・待ちをリャンメン待ちにする
・ピンフでは副露してはいけない
・こんな待ちはピンフになるか
ピンフは役作りの基本で作る機会も多いですから、作り方や条件をしっかり頭に入れておきましょうね。