麻雀では自分でリーチした時は気持ちが良いですが、相手にリーチされたときは良い心地はしませんよね。
リーチされたときは、放銃しないようにその相手の捨て牌を見て安全牌を探すのですが、うまく安全な牌を見つけるのに苦労することが多いのではないでしょうか。
このときばかりは、麻雀に慣れた上級者でも時間をかけたくなる場面の一つだと思います。
でも何巡もするうちに安全牌がなくなって、慌てて捨てた牌でロンされたという苦い経験をお持ちの方もおられるでしょう。
特に初心者の多くは、相手の河(ホー)にある捨て牌が手持ちに無いと、たちまち大ピンチになってしまいます。
ですがただ闇雲に牌を捨てていては、相手にロンされる可能性は高いままで、いつまでたっても放銃率を下げることはできません。
ですから、きちんとした理論や考え方のもとで捨て牌を決める必要があるというわけです。
そこでここでは、捨て牌に困った時に役に立つワンチャンスとノーチャンスという考え方について解説したいと思います。
こちらは約10分の解説動画になっています。↓↓↓
基本的な捨て牌の安全牌とは
相手の現物は100%安全な牌
リーチをしている相手に対してもっとも安全な牌というのは、相手が捨てた牌ですね。
このような牌、つまり相手の河(ホー)にある捨て牌のことを現物(ゲンブツ)といいます。
この現物の牌というのは確実に安全な牌で、それをあなたが捨てる際には相手はロンすることはできません。
スジを考える
そして次の安全牌の探し方に、スジというのがあります。
スジというのはリャンメン待ちに対応する2つの牌のことで、このスジというのも捨て牌を決める際に大事になります。
このスジというのは、1と4、2と5、3と6、4と7、5と8、6と9があります。
どれもリャンメン待ちの待ち牌になる数ですね。
これで例えば5のスジといったら、2と8のことをいいます。
同じく6のスジといったら、3と9になるわけですね。
このスジの考え方ですが、例えば相手の捨て牌に5があった場合は、そのスジである2と8は比較的安全な牌だといわれています。
これは、5が捨ててあるので2-5待ちや5-8待ちというリャンメン待ちの可能性がないからですね。
ほかにも4が捨ててあったら、そのスジである1と7は比較的安全な牌となります。
ただしこのスジという考え方は100%安全というわけではなく、あくまでリャンメン待ちと仮定した際の安全牌ですから注意しましょう。
待ちというのは必ずしもリャンメン待ちだけでなく、カンチャン待ちやタンキ待ちなどもありますからね。
ワンチャンスとノーチャンスとは
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また、捨て牌を見て安全牌を見つけ出す方法の一つに、ワンチャンスとノーチャンスという考え方があります。
ワンチャンスとノーチャンスというそれぞれの言葉を大まかにいうと、「1回のチャンス」と「チャンス無し」という意味です。
ノーチャンスはかなり安全な牌
先にノーチャンスを説明しますと、これはある数牌が4枚見えている場合のことをいいます。
例えば2萬が4枚見えている時は、1萬がノーチャンスとなります。
これは、2萬が4枚見えているので2-3というターツを作れる可能性はゼロなんですね。
2-3というターツが作れれば1-4待ちというリャンメン待ちができるのですが、このターツができないので1-4待ちというのはできません。
なので2萬が4枚見えている場合1萬はノーチャンスとなり、この牌はかなり安全な牌となります。
ノーチャンスになる場合というのは同種の数牌の2~8までのいずれかの牌が4枚捨てられたときで、それぞれに対応する安全牌は以下のようになります。
表1.牌が4枚見えているときの安全牌
4枚見えている牌 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
安全牌 | 1 | 1、2 | 2、3 | 3、7 | 7、8 | 8、9 | 9 |
ここでは数字がたくさん出てきてわかりづらいかもしれませんが、この対応表を頭に入れておくと、捨て牌に困った時に必ず役に立ちます。
それでも、ノーチャンスはかなり安全な牌とはいえ現物のように100%安全な牌ではなく、タンキ待ちなどを狙っている相手もいるので気をつけてください。
ワンチャンスはノーチャンスほど安全ではない
ワンチャンスの考え方はノーチャンスとほぼ同じです。
ノーチャンスは数牌のいずれかが4枚見えている状態でしたが、ワンチャンスは3枚見えている状態のことです。
つまりワンチャンスは、残りの1枚を相手が使っている可能性があるということです。
なのでワンチャンスのときの安全牌の信頼度というのは、ノーチャンスの時よりも劣ります。
ですがそれでも闇雲に危険牌を切るよりははるかに安全なので、4枚見えている牌が見つからなかった時にこのワンチャンスを思い出すようにしましょう。
安全な捨て牌を探す方法をまとめると、現物を探す→4枚見えている牌を探す(ノーチャンス)→3枚見えている牌を探す(ワンチャンス)かスジを考えるという順序になります。
まとめ
ここでは捨て牌に困った時に役立つワンチャンスとノーチャンスという考え方について解説しました。
<基本的な捨て牌の安全牌とは>
・相手の捨て牌は100%安全な牌
・スジを考える
<ワンチャンスとノーチャンスとは>
・ノーチャンスはかなり安全な牌
・ワンチャンスはノーチャンスほど安全ではない
ワンチャンスとノーチャンスを知っておくと守備力が上がって放銃率がグッと下がりますので、覚えておいて損はないですよ!